米インディアナ州エバンズビルで今月13日、就寝中の男児(生後6か月)がネズミに身体の50か所以上を噛まれる重傷を負った。この事故で地元警察は20日、男児の両親と叔母(母の姉妹)の3人を育児放棄などの罪で逮捕した。同州インディアナポリスのテレビ局『WRTV』などが伝えている。
インディアナ州のエバンズビル警察署は20日、デイヴィッド・シャナバーム(David Schonabaum)と妻エンジェル(Angel)、エンジェルの姉妹デレイナ・サーマン(Delaina Thurman)の3人を育児放棄などの罪で逮捕した。
逮捕のきっかけは13日、デイヴィッドから「朝目覚めると、バシネット(新生児用かご型ベッド)に寝ていた生後6か月の息子が血まみれになっていた」と通報を受けたことで、現場に駆けつけた警察官はあまりの光景に目を疑ったという。
エバンズビルの一軒家には、男児の3歳と6歳のきょうだい、叔母デレイナと2人の子(2歳と5歳)も一緒に住んでいたそうで、警察は「家の中はゴミで溢れて雑然とし、ネズミの糞が散らばっていた」と当時の状況を語っている。
地元メディアが入手した宣誓供述書によると、男児は額、頬、鼻、太腿、足、腕、手指、足指など50か所以上をネズミに噛まれており、右肘から下に噛み傷が集中していたようだ。特に右手指の損傷は酷く、5本とも先端が食いちぎられて骨が露出し、人差し指と小指にいたっては半分以上がなくなっていたという。
さらに大量に出血し危険な状態で、自宅からセイント・ヴィンセント病院に搬送された後、ヘリコプターでインディアナポリスのライリー小児病院に向かい、輸血を受けていた。
デイヴィッドによると、ネズミの問題は今年3月から続いていて、一度は駆除業者に来てもらったものの状況は改善しなかったそうだ。
それどころか、一晩でネズミ捕りにネズミ4匹がかかることもあったようで、年長の子供たち2人が今月1日、学校の教師に「寝ている間にネズミに足指を噛まれた」と訴えていたことも明らかになった。
そうして心配してやって来た同州児童サービス局(以下、DCS)のスタッフに対し、デレイナは「ベッドフレームにぶつかってできた傷である可能性が高く、ネズミによるものではない」と主張したそうで、それから2週間も経たないうちに今回の件が起きたのだった。
一方でDCSは、夫婦がこれまでも度々問題を起していたことを指摘しており、昨年12月には子供たちのうち1人が夫婦の監視不行き届きにより怪我をしていたという。また今年6月には、デイヴィッドが子供たちに虐待していた疑いがあったことも明らかにし、「4月から週2回、スタッフを派遣していた。最後の訪問は今月9日だった」と話している。
しかしながらメディアの取材に対し、DCSは「今回の件については一切コメントできない」と述べており、地元警察署のアンナ・グレイ巡査部長(Anna Gray)は憤りを露わにしてこう語った。
「これは育児放棄のここ数十年で最悪のケースであり、プロフェッショナルに対応し、冷静さを保ち続けることが非常に難しい。なぜ、こうなるまで放っておいたのか。もっと早く、警察が関わるべきだった。」
なお一時は命の危険もあった男児だが、すでに退院し、ほかの4人の子供たちと同様、DCSの保護下に置かれているという。
そしてこのニュースには、「親になる資格なし」「児童虐待だね」「一生、子供たちを親に戻さないで欲しい」「かわいそうに。生きたままネズミに食べられるなんて、悪夢」「顔が変形していたと聞いた。信じられない」「男児が泣く声を誰も聞かなかったの?」「週に2回も訪問していて、ゴミの山やネズミの糞に気付かなかったのか?」「DCSは状況を知っていて何もしなかったなんて、彼らも逮捕すべきだよ」といったコメントが寄せられている。
ちなみにオーストラリアでは2020年、当時4歳でダウン症だった女児が顔の一部をネズミにかじられ、遺体で発見された。餓死したまま父親らに放置され、その後ネズミに襲われた可能性が高いという。
画像は『14 News 2023年9月22日付「Affidavits: Baby nearly dies after being found with more than 50 rat bites, nearly missing fingers」(WFIE)(Vanderburgh County Jail)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
インディアナ州のエバンズビル警察署は20日、デイヴィッド・シャナバーム(David Schonabaum)と妻エンジェル(Angel)、エンジェルの姉妹デレイナ・サーマン(Delaina Thurman)の3人を育児放棄などの罪で逮捕した。
逮捕のきっかけは13日、デイヴィッドから「朝目覚めると、バシネット(新生児用かご型ベッド)に寝ていた生後6か月の息子が血まみれになっていた」と通報を受けたことで、現場に駆けつけた警察官はあまりの光景に目を疑ったという。
エバンズビルの一軒家には、男児の3歳と6歳のきょうだい、叔母デレイナと2人の子(2歳と5歳)も一緒に住んでいたそうで、警察は「家の中はゴミで溢れて雑然とし、ネズミの糞が散らばっていた」と当時の状況を語っている。
地元メディアが入手した宣誓供述書によると、男児は額、頬、鼻、太腿、足、腕、手指、足指など50か所以上をネズミに噛まれており、右肘から下に噛み傷が集中していたようだ。特に右手指の損傷は酷く、5本とも先端が食いちぎられて骨が露出し、人差し指と小指にいたっては半分以上がなくなっていたという。
さらに大量に出血し危険な状態で、自宅からセイント・ヴィンセント病院に搬送された後、ヘリコプターでインディアナポリスのライリー小児病院に向かい、輸血を受けていた。
デイヴィッドによると、ネズミの問題は今年3月から続いていて、一度は駆除業者に来てもらったものの状況は改善しなかったそうだ。
それどころか、一晩でネズミ捕りにネズミ4匹がかかることもあったようで、年長の子供たち2人が今月1日、学校の教師に「寝ている間にネズミに足指を噛まれた」と訴えていたことも明らかになった。
そうして心配してやって来た同州児童サービス局(以下、DCS)のスタッフに対し、デレイナは「ベッドフレームにぶつかってできた傷である可能性が高く、ネズミによるものではない」と主張したそうで、それから2週間も経たないうちに今回の件が起きたのだった。
一方でDCSは、夫婦がこれまでも度々問題を起していたことを指摘しており、昨年12月には子供たちのうち1人が夫婦の監視不行き届きにより怪我をしていたという。また今年6月には、デイヴィッドが子供たちに虐待していた疑いがあったことも明らかにし、「4月から週2回、スタッフを派遣していた。最後の訪問は今月9日だった」と話している。
しかしながらメディアの取材に対し、DCSは「今回の件については一切コメントできない」と述べており、地元警察署のアンナ・グレイ巡査部長(Anna Gray)は憤りを露わにしてこう語った。
「これは育児放棄のここ数十年で最悪のケースであり、プロフェッショナルに対応し、冷静さを保ち続けることが非常に難しい。なぜ、こうなるまで放っておいたのか。もっと早く、警察が関わるべきだった。」
なお一時は命の危険もあった男児だが、すでに退院し、ほかの4人の子供たちと同様、DCSの保護下に置かれているという。
そしてこのニュースには、「親になる資格なし」「児童虐待だね」「一生、子供たちを親に戻さないで欲しい」「かわいそうに。生きたままネズミに食べられるなんて、悪夢」「顔が変形していたと聞いた。信じられない」「男児が泣く声を誰も聞かなかったの?」「週に2回も訪問していて、ゴミの山やネズミの糞に気付かなかったのか?」「DCSは状況を知っていて何もしなかったなんて、彼らも逮捕すべきだよ」といったコメントが寄せられている。
ちなみにオーストラリアでは2020年、当時4歳でダウン症だった女児が顔の一部をネズミにかじられ、遺体で発見された。餓死したまま父親らに放置され、その後ネズミに襲われた可能性が高いという。
画像は『14 News 2023年9月22日付「Affidavits: Baby nearly dies after being found with more than 50 rat bites, nearly missing fingers」(WFIE)(Vanderburgh County Jail)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)