米ミシガン州で9月20日、2歳女児が行方不明になった。自宅の庭にいた女児は、親が目を離した隙に愛犬2頭と近くの森に足を踏み入れてしまった。警察や近隣住民が数時間かけて捜索すると、真夜中の森の中で愛犬を枕にして眠る女児の姿を発見したという。米ニュースメディア『New York Post』などが詳細を伝えた。
米ミシガン州警察のアイアン・マウンテン署は9月20日午後8時、同州メノミニー郡フェイソーンに住むティア・チェイスちゃん(Thea Chase、2)が、愛犬2頭とともに姿を消し、行方が分からなくなったという通報を受けた。
母親のブルック・チェイスさん(Brooke Chase)によると、ティアちゃんは当時、裸足のまま自宅の庭で遊んでおり、ティアちゃんの叔父が家に戻って靴を履いてくるように伝えたという。ティアちゃんが「オッケー!」と言ったため、叔父は姪が家に戻ったものと思い込んでいた。しかしブルックさんは、「ティアが何かトラブルに巻き込まれていないか、確認した方がいいと直感したのです。それでティアと愛犬たちがいないことに気がつきました」と当時を振り返った。
「最悪の事態が頭をよぎって、パニック状態でした」と話すブルックさんは、ティアちゃんや愛犬であるイングリッシュ・スプリンガー・スパニエル“ハートレイ(Hartley)”と、ロットワイラー“バディ(Buddy)”の名前を大声で叫び、30分ほど捜し回った。しかし日が沈み始めても見つかる気配がなかったため、警察に通報した。
アイアン・マウンテン署はすぐに警察犬やドローンを配備し、ティアちゃんの捜索を開始した。現場は森林に囲まれており、ウィスコンシン州と隣接する位置にあったため、ウィスコンシン州の警察や地域住民らも協力し、近くの森の中などを捜した。
すっかり日が沈んで周囲が暗闇に包まれ、視界が悪い中でも捜索が続いた。そしてティアちゃんがいなくなってから4時間以上が経過した深夜、4輪バギーに乗って捜索していたブルックさん一家の友人が、自宅から5キロほど離れた場所でティアちゃんを発見した。
発見者の男性が最初に見つけたのは、バディだった。バディは吠えながら男性に近づいてきたそうで、その近くではティアちゃんがハートレイを枕にして眠っていた。男性が寝ているティアちゃんに近づいて起こそうとすると、ハートレイは唸り声をあげて威嚇したという。2頭は危険な森の中で、協力してティアちゃんを守っていたのだ。
発見当時の様子を説明した州警察のマイク・ジャヌンツィオ警部補(Mark Giannunzio)は、「本当に驚くべき話ですよ」とハートレイとバディの行動に感心していた。
ティアちゃんは4輪バギーに乗せてもらい、ブルックさんの待つ自宅に帰った。ブルックさんは「私の方は冷静でいようと精一杯だったのに、ティアは『ハイ、ママ!』と何事もなかったかのように振舞っていて、くすくすと笑っていましたよ」と感動の再会を振り返っている。
その後、ティアちゃんはケガの有無のチェックも受けたが、ハートレイとバディのおかげか、無傷であることが確認された。
このニュースを見た人々からは、「素敵な話だ。無事に見つかって本当に良かった」「犬が一緒だったから、森の中でも安心して眠れたんだろうね」「素晴らしい愛犬たちだ」「良いお肉をご褒美にあげてほしい」など、愛犬たちの行動を称える声が多数寄せられている。
ちなみに今年4月にも米ニュージャージー州で同様のケースが発生しており、森で迷子になった4歳男児の居場所を一緒にいた飼い犬が警察官に知らせ、発見した瞬間を捉えた映像が話題を呼んでいた。
画像は『New York Post 2023年9月22日付「Michigan toddler lost in the woods found asleep using family dog as pillow」(Brooke Chase/Facebook)(WJMN)』『CNN 2023年9月24日付「Missing toddler found sleeping in woods using her dog as a pillow after walking 3 miles barefoot」(Courtesy Brooke Chase)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
米ミシガン州警察のアイアン・マウンテン署は9月20日午後8時、同州メノミニー郡フェイソーンに住むティア・チェイスちゃん(Thea Chase、2)が、愛犬2頭とともに姿を消し、行方が分からなくなったという通報を受けた。
母親のブルック・チェイスさん(Brooke Chase)によると、ティアちゃんは当時、裸足のまま自宅の庭で遊んでおり、ティアちゃんの叔父が家に戻って靴を履いてくるように伝えたという。ティアちゃんが「オッケー!」と言ったため、叔父は姪が家に戻ったものと思い込んでいた。しかしブルックさんは、「ティアが何かトラブルに巻き込まれていないか、確認した方がいいと直感したのです。それでティアと愛犬たちがいないことに気がつきました」と当時を振り返った。
「最悪の事態が頭をよぎって、パニック状態でした」と話すブルックさんは、ティアちゃんや愛犬であるイングリッシュ・スプリンガー・スパニエル“ハートレイ(Hartley)”と、ロットワイラー“バディ(Buddy)”の名前を大声で叫び、30分ほど捜し回った。しかし日が沈み始めても見つかる気配がなかったため、警察に通報した。
アイアン・マウンテン署はすぐに警察犬やドローンを配備し、ティアちゃんの捜索を開始した。現場は森林に囲まれており、ウィスコンシン州と隣接する位置にあったため、ウィスコンシン州の警察や地域住民らも協力し、近くの森の中などを捜した。
すっかり日が沈んで周囲が暗闇に包まれ、視界が悪い中でも捜索が続いた。そしてティアちゃんがいなくなってから4時間以上が経過した深夜、4輪バギーに乗って捜索していたブルックさん一家の友人が、自宅から5キロほど離れた場所でティアちゃんを発見した。
発見者の男性が最初に見つけたのは、バディだった。バディは吠えながら男性に近づいてきたそうで、その近くではティアちゃんがハートレイを枕にして眠っていた。男性が寝ているティアちゃんに近づいて起こそうとすると、ハートレイは唸り声をあげて威嚇したという。2頭は危険な森の中で、協力してティアちゃんを守っていたのだ。
発見当時の様子を説明した州警察のマイク・ジャヌンツィオ警部補(Mark Giannunzio)は、「本当に驚くべき話ですよ」とハートレイとバディの行動に感心していた。
ティアちゃんは4輪バギーに乗せてもらい、ブルックさんの待つ自宅に帰った。ブルックさんは「私の方は冷静でいようと精一杯だったのに、ティアは『ハイ、ママ!』と何事もなかったかのように振舞っていて、くすくすと笑っていましたよ」と感動の再会を振り返っている。
その後、ティアちゃんはケガの有無のチェックも受けたが、ハートレイとバディのおかげか、無傷であることが確認された。
このニュースを見た人々からは、「素敵な話だ。無事に見つかって本当に良かった」「犬が一緒だったから、森の中でも安心して眠れたんだろうね」「素晴らしい愛犬たちだ」「良いお肉をご褒美にあげてほしい」など、愛犬たちの行動を称える声が多数寄せられている。
ちなみに今年4月にも米ニュージャージー州で同様のケースが発生しており、森で迷子になった4歳男児の居場所を一緒にいた飼い犬が警察官に知らせ、発見した瞬間を捉えた映像が話題を呼んでいた。
画像は『New York Post 2023年9月22日付「Michigan toddler lost in the woods found asleep using family dog as pillow」(Brooke Chase/Facebook)(WJMN)』『CNN 2023年9月24日付「Missing toddler found sleeping in woods using her dog as a pillow after walking 3 miles barefoot」(Courtesy Brooke Chase)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)