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【イタすぎるセレブ達】「仏版マリリン・モンロー」ブリジット・バルドー、89回目の誕生日を迎える

TechinsightJapan 2023年9月29日 10時41分

1950年代から60年代に「仏版マリリン・モンロー」と謳われ、20世紀ヨーロッパのセックス・シンボルとなったブリジット・バルドーは9月28日、89歳の誕生日を迎えた。ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)のイニシャルを取ってBB(仏語読みで「べべ」、ベイビーを意味する仏語の「べべ(bébé)」に掛けている)という愛称で親しまれていた。

小悪魔的な輝きを放つ瞳を強調するかのように力強く引かれたアイライナー、ぽてっとした厚ぼったい唇、黄色に近い明るいブロンドヘア、スリムな身体に豊満な胸という容姿で人々を魅了し続け、映画『素直な悪女』で初主演してから70年近く経っても、全く古さを感じさせないブリジット・バルドーは、まさに永遠のセックス・シンボルと言えよう。

彼女を一躍スターに押し上げた、この『素直な悪女』(原題:Et Dieu... créa la femme 「そして神は…女を創造された」の意味、1956年公開)で彼女は男性達を翻弄する役柄を演じたが、当時のブリジット・バルドーそのままであった。というのも同映画は、当時のブリジット・バルドーの夫ロジェ・ヴァディム(2000年に72歳で死去)が監督を務めたが、彼女が共演者のジャン=ルイ・トランティニャン(2022年に91歳で死去)と恋に落ちてしまい、1957年に離婚した。ジャン=ルイ・トランティニャンも当時は既婚者であったが、ブリジット・バルドーとの浮気が原因で離婚に至った。

ちなみにブリジット・バルドーの初めての夫だったロジェ・ヴァディム監督は、その後結婚はしていないものの、カトリーヌ・ドヌーヴ(79)との間に息子をもうけている。

このように私生活でも自由奔放な恋愛を楽しんだことから、ブリジット・バルドーは公私ともに小悪魔認定をされてしまう。ただし、批判の対象というより、愛すべき小悪魔といったところであろう。

そんな愛され小悪魔も、1973年に公開された仏映画『ドンファン』(原題:Don Juan ou Si Don Juan était une femme... 「ドンファンがもし女だったら」の意味、日本未公開)、そして同年公開の『L’Histoire très bonne et très joyeuse de Colinot trousse-chemise(「コリノの明るく楽しい物語」の意味、日本未公開)を最後に引退宣言し、スクリーンから去った。

1962年頃から動物愛護を目的としたペスクタリアン(肉は一切摂らずに、魚介類、乳製品、卵は摂取する)になった彼女は芸能界引退後、南仏サントロペに移り住み、1986年にはブリジット・バルドー財団を設立して動物愛護活動に専念する。その後は動物愛護運動家として度々マスメディアに登場するものの、女優業は一切行っていない。

近年のブリジット・バルドーはメイクと髪型以外、昔の面影がなく、セックス・シンボル時代のべべ・ファンにとっては少々がっかり感も否めないが、今年89歳になっても精力的に動物愛護活動を行う彼女はやはり美しい。

Netflixフランスでは、8月23日から彼女の半生を描いたミニシリーズ『Bardot』(Netflix日本では未配信)が配信されたばかりだ。

本作は5月にテレビチャンネル「フランス2」で高い視聴率を獲得したのち、Netflixからヨーロッパのいくつかの地域で配信が始まった。若きブリジット・バルドーを演じる、新人女優のジュリアン・デ・ヌニェス(Julian de Nunez、23)がよく似ていると評されるほか、ノスタルジックな印象が若い世代に受け入れられた本作は配信直後から大ヒットを飛ばすなど、来年の卒寿を前に、ブリジット・バルドーは再び脚光を浴びている。

お誕生日おめでとう、べべ!

画像は『Fondation Brigitte Bardot 2023年9月6日付Instagram「Brigitte Bardot, choquée et écœurée de lire que la tauromachie fasse partie de l’ADN de Paris Match !」』『Julia de Nunez 2023年3月22日付Instagram「“Bardot” présentée en compétition officielle à @seriesmania」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 リエコ)

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