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【海外発!Breaking News】不謹慎か、固い絆の証か シングルマザーと16歳息子の情熱的なハグに議論白熱(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年10月1日 5時0分

8月中旬の米ユタ州にて、高校フットボールの試合終了後にフィールドに集まった選手や観客たちのなかで撮影された1本の動画が物議を醸している。ティーンエイジャーの選手と彼に抱き上げられた成人女性が交わしたハグが、母と息子のものにしては情熱的すぎると不快感を覚えた視聴者から厳しいコメントが殺到したのだ。一方、1020万回以上再生されている動画には18万件以上の「いいね!」が付き、親子の仲の良さに好感を示す人々も多い。米ニュースメディア『TODAY』『New York Post』などが伝えている。

ユタ州ソルトレイクシティ近郊に在住するシングルマザーのアンバー・ライトさん(Amber Wright、38)は、ひとり息子ブリクストンくん(Brixton、16)の高校フットボールの試合を観戦した後、フィールドで息子にハグをした。この時の最後の数秒間を親友が動画撮影しており、それをアンバーさんは自身のInstagramで公開して、感動の瞬間を映像に残してくれた撮影者に感謝を述べた。

動画には、ブリクストンくんに抱きついたアンバーさんが、息子の首の後ろに両腕を回し、両脚で息子の腰部を挟み込んで数秒間ハグをしている瞬間が収められている。

「息子に歩み寄ってハグしたら、息子が私を抱き上げてくれました。20秒、30秒だったのか、それとも1分だったのか分からないですが、私のなかでは、この瞬間は完全に時が止まっていました。」

アンバーさんは「息子が私を抱き上げてくれたところを親友が撮影してくれたのですが、私はキュートだと思っていました」と、米ニュースメディア『TODAY』のインタビューで動画投稿時を振り返っている。

ところが彼女の意に反し、SNSではアンバーさんの服装や我が子との抱擁スタイルに性的な印象を受けて非難する人々からのコメントで溢れ返った。

「私は誇らしげに子供を抱きしめていただけです。まさか、“あなたは、息子を性的虐待している。チャイルド・グルーミング(性的な下心を隠して、子どもを手なずける手法)だ。児童保護サービスに通報するぞ”なんて言われることになるなんて、思いもしませんでした」とアンバーさんは困惑したそうだ。

ある人は「あの少年の友人のいったい何人が、彼の家でのお泊りを許してもらえるのかしら。ウチの息子だったら絶対、あの家には泊まらせない」と言い、またある人は「息子が母親を抱き上げることは誰も問題にしていませんよ。あなたが自分の息子に跨っているからです。それにあなたは、高校アメフトの試合観戦にはちょっとセクシーすぎる服を着ている」と、白いスリムパンツに肩のタトゥーが露わになるキャミソール姿で、ピンヒールのサンダルを履くアンバーさんを見下げた。



他にも「なんだって、彼女じゃないの?」「息子の母親?」と、22歳でブリクストンくんを産んだ、若々しい容姿のアンバーさんを揶揄する声も多くあがった。

アンバーさんは米ニュースメディア『New York Post』に、自分自身が愛情深い家族のもとで育ち、(息子だけでなく)父親にも会うたびにハグをするように、人々が動画で目にした行為は私たちのごく自然な姿だと語り、また自身のSNSでも心ないコメントを何度も否定した。



腹立たしい思いを募らせたのは、アンバーさんだけではなかった。息子のブリクストンくんは9月9日、自分の母に対して止むことのない批判的な意見に反論した。

「僕の母さんを放っておいてくれませんか。母さんは僕を虐待したことはないし、僕や僕の友達に性的なことをしたこともないし、僕を手なずけたこともないです。母さんは僕のヒーローで、動画に映っているのはハグだ。」

またブリクストンくんは、動画のハグには特別な事情があったことも明かした。カギとなるのは、ユニフォームの背番号「44」だった。

「アルコール依存症の父さんは、去年の4月4日に自ら命を絶ちました。父さんはシラフの時は最高だったけど、酔っているときは違った。毎回僕のプレーを見に来てくれる母さんのように、まともに僕の試合に足を運んだこともなかったです」と、ブリクストンくんは今回の騒動に関してコンタクトをとってきたある人物に答えていたことが、アンバーさんのInstagramの投稿で明らかになった。

8月の試合の日、父の命日を背番号に変えた息子を初めて目にしたアンバーさんは、やや感情的になってしまったそうだ。そんな母親を見たブリクストンくんも同様だった。

『TODAY』によると、アンバーさんのInstagramはフォロワー数が1500人ほどから1万9000人に急増した。これは批判者だけでなく、アンバーさん親子を擁護する立場の人も大勢現れたことを示している。

SNSには「あなたたち親子の関係に、どこもおかしいところはない」「私の家族も、子どもたちがいくつになっても親子でハグをする仲の良い関係だ」「自身もシングルマザーで、息子とは親友のようなものだ」「母と息子の強い絆!」と、アンバーさん親子を応援するコメントも多数寄せられた。

なおテックサイト編集部では、ハグをしたときの様子や、さまざまなコメントを受けた親子の思いなどをうかがうべく、アンバーさんに取材を申し入れている。

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画像は『Amber Lund 2015年12月3日付Instagram「No one else will ever know the strength of my love for you…」、2023年8月17日付Instagram「This boy will forever and always have my entire heart.」、2020年1月13日付Instagram「I need to give a giant public shoutout to this man right here…」、2023年8月18日付Instagram「Just… him」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)

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