今月1日、アメリカ在住の104歳の女性がスカイダイビングに挑戦した。インストラクターと2人一組で行うタンデムジャンプに成功した女性は「史上最高齢のスカイダイバー」としてギネス世界記録に申請する予定だったが、それから1週間後、彼女は息を引き取った。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
米イリノイ州シカゴで暮らすドロシー・ホフナーさん(Dorothy Hoffner、104)は10月1日、同州オタワのスカイダイブ・シカゴ空港(Skydive Chicago Airport)でスカイダイビングに挑戦。インストラクターと2人一組で行うタンデムジャンプに成功したドロシーさんは、世界最高齢のスカイダイバーとなった。
彼女が初めてスカイダイビングに挑戦したのは100歳の時で、ジョージア州アンダーソンヴィルに住む親友のジョー・コナンさん(Joe Conant、62)がスカイダイビングを計画していたことがきっかけだった。
それ以来、スカイダイビングが大好きになったというドロシーさんの今回の挑戦は当初、9月上旬に予定されていた。しかし悪天候のため3度延期された後、ようやくこの日を迎えることができたという。
ジャンプ当日、飛行機まで歩行器を頼りながら徒歩で向かったドロシーさんは、歩行器を機体の横に置き、階段を上るのを手伝ってもらいながら機内に乗り込んだ。そして高度13500フィート(約4115メートル)上空で飛行機の後部ドアが開くと頭からダイブし、完璧な前転を披露したのち約7分間の空中散歩を楽しんだ。
その後、無事に着地したドロシーさんのもとには友人らが駆け寄り、祝福の言葉が贈られた。
インストラクターのデレク・バクスター氏(Derek Baxter)によると、ドロシーさんは冷静かつ自信に満ちていたそうで、前回は背中を押されてジャンプしていたが、今回は彼女が自らリードして大空に飛び込んだという。
だがそれから数日後、ドロシーさんは帰らぬ人となった。
親友のジョーさんによると、10月8日の夜、就寝したドロシーさんはその間に静かに息を引き取ったようで、翌朝に彼女が暮らす介護施設「ブルックデール・レイク・ビュー(Brookdale Lake View)」のスタッフによって発見された時には、既に永遠の眠りに就いていたという。
12月に105歳の誕生日を迎える予定だったドロシーさんは生前、次の目標についてこのように語っていた。
「スカイダイビングはとても楽しく、これ以上ないくらいの素晴らしい経験でした。年齢は単なる数字に過ぎません。なので、まだ一度も乗ったことがない熱気球に乗ってみたいと思っているんです。」
スカイダイビングの催行会社である「Skydive Chicago」はドロシーさんの訃報に際し、10月10日、米国パラシュート協会との共同声明で次のように述べている。
「ドロシーさんのご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。彼女の長い人生において、スカイダイビングがエキサイティングな経験となったことを嬉しく思うと同時に、世界記録達成に貢献できたことを光栄に思います。」
なお、同社はドロシーさんを「史上最高齢のスカイダイバー」としてギネス世界記録に申請する予定だったが、今後は死後認定に切り替えて手続きを進めるそうだ。
今回の記録が正式に認定されると、2022年5月に103歳でスカイダイビングを行ったスウェーデン在住のリネア・インゲゲールド・ラーションさん(Linnéa Ingegärd Larsson)の記録を塗り替えることになる。
画像は『New York Post 2023年10月2日付「104-year-old skydiver makes record-setting jump」(AP)(Brian Cassella/Chicago Tribune via AP)』『WPEC CBS 12 2022年5月3日付「WATCH: Local lady celebrates turning 100 by skydiving」(WPEC)』『Prefeitura de Tibagi 2023年6月20日付Instagram「Festa de 123 anos da Dona Júlia reuniu diversas pessoas em Tibagi」』『Captain Sir Tom Moore 2020年12月31日付Instagram「‘If I’ve learned one thing from this year it’s that it is never too late to start something new and make a difference, especially if it brings light and life to people around the world’」』『BBC News 2017年9月17日付「Woman from Worcestershire celebrates 111th birthday」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)
米イリノイ州シカゴで暮らすドロシー・ホフナーさん(Dorothy Hoffner、104)は10月1日、同州オタワのスカイダイブ・シカゴ空港(Skydive Chicago Airport)でスカイダイビングに挑戦。インストラクターと2人一組で行うタンデムジャンプに成功したドロシーさんは、世界最高齢のスカイダイバーとなった。
彼女が初めてスカイダイビングに挑戦したのは100歳の時で、ジョージア州アンダーソンヴィルに住む親友のジョー・コナンさん(Joe Conant、62)がスカイダイビングを計画していたことがきっかけだった。
それ以来、スカイダイビングが大好きになったというドロシーさんの今回の挑戦は当初、9月上旬に予定されていた。しかし悪天候のため3度延期された後、ようやくこの日を迎えることができたという。
ジャンプ当日、飛行機まで歩行器を頼りながら徒歩で向かったドロシーさんは、歩行器を機体の横に置き、階段を上るのを手伝ってもらいながら機内に乗り込んだ。そして高度13500フィート(約4115メートル)上空で飛行機の後部ドアが開くと頭からダイブし、完璧な前転を披露したのち約7分間の空中散歩を楽しんだ。
その後、無事に着地したドロシーさんのもとには友人らが駆け寄り、祝福の言葉が贈られた。
インストラクターのデレク・バクスター氏(Derek Baxter)によると、ドロシーさんは冷静かつ自信に満ちていたそうで、前回は背中を押されてジャンプしていたが、今回は彼女が自らリードして大空に飛び込んだという。
だがそれから数日後、ドロシーさんは帰らぬ人となった。
親友のジョーさんによると、10月8日の夜、就寝したドロシーさんはその間に静かに息を引き取ったようで、翌朝に彼女が暮らす介護施設「ブルックデール・レイク・ビュー(Brookdale Lake View)」のスタッフによって発見された時には、既に永遠の眠りに就いていたという。
12月に105歳の誕生日を迎える予定だったドロシーさんは生前、次の目標についてこのように語っていた。
「スカイダイビングはとても楽しく、これ以上ないくらいの素晴らしい経験でした。年齢は単なる数字に過ぎません。なので、まだ一度も乗ったことがない熱気球に乗ってみたいと思っているんです。」
スカイダイビングの催行会社である「Skydive Chicago」はドロシーさんの訃報に際し、10月10日、米国パラシュート協会との共同声明で次のように述べている。
「ドロシーさんのご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。彼女の長い人生において、スカイダイビングがエキサイティングな経験となったことを嬉しく思うと同時に、世界記録達成に貢献できたことを光栄に思います。」
なお、同社はドロシーさんを「史上最高齢のスカイダイバー」としてギネス世界記録に申請する予定だったが、今後は死後認定に切り替えて手続きを進めるそうだ。
今回の記録が正式に認定されると、2022年5月に103歳でスカイダイビングを行ったスウェーデン在住のリネア・インゲゲールド・ラーションさん(Linnéa Ingegärd Larsson)の記録を塗り替えることになる。
画像は『New York Post 2023年10月2日付「104-year-old skydiver makes record-setting jump」(AP)(Brian Cassella/Chicago Tribune via AP)』『WPEC CBS 12 2022年5月3日付「WATCH: Local lady celebrates turning 100 by skydiving」(WPEC)』『Prefeitura de Tibagi 2023年6月20日付Instagram「Festa de 123 anos da Dona Júlia reuniu diversas pessoas em Tibagi」』『Captain Sir Tom Moore 2020年12月31日付Instagram「‘If I’ve learned one thing from this year it’s that it is never too late to start something new and make a difference, especially if it brings light and life to people around the world’」』『BBC News 2017年9月17日付「Woman from Worcestershire celebrates 111th birthday」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)