車を購入した際には、必ずマニュアルを熟読する必要があると感じさせられるような話題がアメリカから届いた。愛車を運転していた男性は、バッテリーが上がってしまったため、電子制御で開閉するドアが開かなくなってしまったという。この男性は手動でドアを開ける方法を知らなかったことから、気温がどんどん上昇する車内に閉じ込められ、パニックに陥りそうになっていた。米ニュースメディア『The US Sun』などが伝えている。
米フロリダ州ポーク郡在住のアカウント名「Quan」さん(以下、クアンさん)が9月22日、TikTokに動画を投稿したところ、多くの関心を集めた。動画は、クアンさんが愛車「シボレー・コルベットC7」に閉じ込められてしまった時の様子を自ら撮影したものだった。
クアンさんは当時、ガソリンスタンドに立ち寄ったところ車のバッテリーが上がってしまい、電子システムが全て機能しなくなってしまった。そして車から降りようとしたが、ドアはボタン式で電子制御されていたため、いくらボタンを押してもドアが開くことはなかった。
クアンさんは動画の撮影前に消防隊を呼んでいたが、最悪なことにこの日の気温は摂氏38度を超えていて、車内はみるみるうちに温度が上昇し、彼の顔は汗だくになっていた。クアンさんは動画の中で「自分は閉所恐怖症で不安発作を起こしかけている」と明かしており、「死」が頭をよぎったという。
この時すでに救急隊が到着していたものの、ドアを開けるのに手間取っている様子だった。そこでクアンさんは、消防隊員に向かって「聞いてくれ! 窓を割ってくれ! 修理代は俺が払う! 窓を割るんだ!」と叫んだ。
クアンさんの言っていることを理解した消防隊員は、緊急脱出用ハンマーで助手席の窓を割ってガラスを取り除いた。その瞬間、クアンさんは安堵したように「さあ、このしょうもない奴を外へ出してくれ」と言い、動画はそこで終わっている。クアンさんの危機迫る動画は、これまでに700万回以上の視聴回数を記録し、次のような声が寄せられた。
「なんてことだ! 私まで窒息しそうになった。」
「車でこんなことが起こるなんて知らなかったよ。」
「消防隊員の窓への一撃で、新鮮な空気が入ってくるのを感じたわ。」
一方で、「緊急用の手動レバーがあるのを知らなかったの?」「あなたがやらなきゃならないのは、マニュアルを読むことね」といった、コルベットC7には手動でドアを開けるレバーがあることを指摘する声も多数届いた。
実際にクアンさんは後日投稿した動画で、コルベットC7のオーナーズマニュアルに目を通したことがなく、緊急用の手動レバーについて「知らなかった」と明かしている。
なお、テックインサイト編集部ではクアンさんに、なぜこれまでオーナーズマニュアルを読まなかったのか、またドアを開けるための手動レバーの存在を知らなかった理由についてうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみにコルベットの情報に特化したウェブサイト『CorvetteBlogger』によると、2015年にも同様の問題でテキサス州在住の72歳の男性が熱中症で死亡したという。コルベットには緊急用の手動レバーが装備されていたが、この男性も手動レバーの存在に気づかなかったようだ。
画像は『Quan 2023年9月22日付TikTok「#lockedincar #fyp」、2023年1月25日付TikTok「#oilchange #fyp」』『user4362240051779 2023年7月19日付TikTok「Baby locked in car..」』『New York Post 2020年10月7日付「Toddler dies in hot car after dad refused to let cops break window」(Facebook)』『Herald Sun 2023年1月13日付「Dogs rescued from carpark of Gold Coast’s Wet’n’Wild」』『WalesOnline 2023年2月7日付「Two dogs died after pet sitter left them in car on hot day」(Image: RSPCA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
米フロリダ州ポーク郡在住のアカウント名「Quan」さん(以下、クアンさん)が9月22日、TikTokに動画を投稿したところ、多くの関心を集めた。動画は、クアンさんが愛車「シボレー・コルベットC7」に閉じ込められてしまった時の様子を自ら撮影したものだった。
クアンさんは当時、ガソリンスタンドに立ち寄ったところ車のバッテリーが上がってしまい、電子システムが全て機能しなくなってしまった。そして車から降りようとしたが、ドアはボタン式で電子制御されていたため、いくらボタンを押してもドアが開くことはなかった。
クアンさんは動画の撮影前に消防隊を呼んでいたが、最悪なことにこの日の気温は摂氏38度を超えていて、車内はみるみるうちに温度が上昇し、彼の顔は汗だくになっていた。クアンさんは動画の中で「自分は閉所恐怖症で不安発作を起こしかけている」と明かしており、「死」が頭をよぎったという。
この時すでに救急隊が到着していたものの、ドアを開けるのに手間取っている様子だった。そこでクアンさんは、消防隊員に向かって「聞いてくれ! 窓を割ってくれ! 修理代は俺が払う! 窓を割るんだ!」と叫んだ。
クアンさんの言っていることを理解した消防隊員は、緊急脱出用ハンマーで助手席の窓を割ってガラスを取り除いた。その瞬間、クアンさんは安堵したように「さあ、このしょうもない奴を外へ出してくれ」と言い、動画はそこで終わっている。クアンさんの危機迫る動画は、これまでに700万回以上の視聴回数を記録し、次のような声が寄せられた。
「なんてことだ! 私まで窒息しそうになった。」
「車でこんなことが起こるなんて知らなかったよ。」
「消防隊員の窓への一撃で、新鮮な空気が入ってくるのを感じたわ。」
一方で、「緊急用の手動レバーがあるのを知らなかったの?」「あなたがやらなきゃならないのは、マニュアルを読むことね」といった、コルベットC7には手動でドアを開けるレバーがあることを指摘する声も多数届いた。
実際にクアンさんは後日投稿した動画で、コルベットC7のオーナーズマニュアルに目を通したことがなく、緊急用の手動レバーについて「知らなかった」と明かしている。
なお、テックインサイト編集部ではクアンさんに、なぜこれまでオーナーズマニュアルを読まなかったのか、またドアを開けるための手動レバーの存在を知らなかった理由についてうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみにコルベットの情報に特化したウェブサイト『CorvetteBlogger』によると、2015年にも同様の問題でテキサス州在住の72歳の男性が熱中症で死亡したという。コルベットには緊急用の手動レバーが装備されていたが、この男性も手動レバーの存在に気づかなかったようだ。
画像は『Quan 2023年9月22日付TikTok「#lockedincar #fyp」、2023年1月25日付TikTok「#oilchange #fyp」』『user4362240051779 2023年7月19日付TikTok「Baby locked in car..」』『New York Post 2020年10月7日付「Toddler dies in hot car after dad refused to let cops break window」(Facebook)』『Herald Sun 2023年1月13日付「Dogs rescued from carpark of Gold Coast’s Wet’n’Wild」』『WalesOnline 2023年2月7日付「Two dogs died after pet sitter left them in car on hot day」(Image: RSPCA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)