映画『太陽がいっぱい』(原題:Plein Soleil、1960年公開)の大ヒットにより、世界的にその名を知られ、「世紀の二枚目」として人気を博したアラン・ドロンも今年11月で88歳の米寿を迎える。2017年には俳優業の引退を表明しており、近年はリタイア生活を満喫しているのかと思いきや、今年7月以降に彼の子供達と日本人女性ヒロミ・ロラン(66)との間で訴訟問題が勃発し、アラン・ドロンの周囲は騒がしくなっている。
仏民間テレビ局「TF1」は現地時間5日、X(Twitter)で8日のニュース番組『セット・ア・ユイット』(Sept à huit、7から8の意味。毎週日曜日午後7時から8時に放送されている)のコーナー「今週の肖像(Le Portrait de la semaine)」にアラン・ドロンの一人娘で女優のアヌーシュカ・ドロン(32)がゲスト出演することを発表した。
アラン・ドロンの息子であるアントニー・ドロン(59)とアラン=ファビアン・ドロン(29)が今回の訴訟について何度か口を開いたのに対し、アヌーシュカは沈黙を守ってきた。しかし今回の番組出演で、この微妙な訴訟について初めて言及するという。
現地時間7月5日、アラン・ドロンの子供達は父と同居するヒロミ・ロランに対し、さまざまな理由で告発した。その中には、モラルハラスメント、弱者に対する意図的な暴力、文書の不正流用、動物虐待などが含まれていた。
興味深いのは、アラン・ドロンの子供達は一貫してヒロミ・ロランを「Dame de compagnie」と呼んでいることだ。高貴な立場につく者を支える女性の称号として古くから使われ、日本語で言うところの“侍女”や“女官”に相当する。
一方、ヒロミ・ロランは現地時間7月28日、アラン・ドロンの子供達に対して「暴力、誹謗中傷、窃盗」を理由に逆告訴している。彼女は仏紙『Le Parisien』の取材に対して「私達は愛し合っています。彼ら(アラン・ドロンの子供達)にとって唯一の解決策は、私を巻き込むために(告訴内容を)捏造することでした。正義の道具化です」と語り、自分はアラン・ドロンの恋人であること、そしてアラン・ドロンの子供達の告訴内容は全くの嘘であることを主張した。
なおヒロミ・ロランは、アラン・ドロンの主演映画『カサノヴァ最後の恋』(原題:Le Retour de Casanova、1992年公開)でセカンド助監督を務めていた経緯もあり、30年以上の知り合いであることは確かだ。
2019年8月には脳卒中を発症し、療養中であることも報じられたアラン・ドロンだが、その周囲では泥沼訴訟劇が繰り広げられ、優雅で穏やかなリタイア生活とは程遠いようだ。まずは娘のアヌーシュカが、8日の番組で何を語るのか、そしてフランスの「ユースティティア(正義の女神)」はどちらの主張を支持するのかに注目したい。
画像2、3、5、6枚目は『TF1Info 2023年10月5日付X「Depuis que l’affaire Alain Delon a éclaté elle a gardé le silence.」』『BFMTV 2023年7月7日付Instagram「Hiromi Rollin, présentée comme la dame de compagnie d’Alain Delon et visée par deux plaintes des enfants de l’acteur」』『Anthony Delon 2023年5月27日付Instagram「Be true to yourself and others, love yourself, respect mother nature, be spiritual, understanding, empathetic, tender, kind but not weak.」』『alaindelonjr 2023年4月5日付Instagram「Je voulais exprimer toute ma gratitude envers @nikosaliagas」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 リエコ)
仏民間テレビ局「TF1」は現地時間5日、X(Twitter)で8日のニュース番組『セット・ア・ユイット』(Sept à huit、7から8の意味。毎週日曜日午後7時から8時に放送されている)のコーナー「今週の肖像(Le Portrait de la semaine)」にアラン・ドロンの一人娘で女優のアヌーシュカ・ドロン(32)がゲスト出演することを発表した。
アラン・ドロンの息子であるアントニー・ドロン(59)とアラン=ファビアン・ドロン(29)が今回の訴訟について何度か口を開いたのに対し、アヌーシュカは沈黙を守ってきた。しかし今回の番組出演で、この微妙な訴訟について初めて言及するという。
現地時間7月5日、アラン・ドロンの子供達は父と同居するヒロミ・ロランに対し、さまざまな理由で告発した。その中には、モラルハラスメント、弱者に対する意図的な暴力、文書の不正流用、動物虐待などが含まれていた。
興味深いのは、アラン・ドロンの子供達は一貫してヒロミ・ロランを「Dame de compagnie」と呼んでいることだ。高貴な立場につく者を支える女性の称号として古くから使われ、日本語で言うところの“侍女”や“女官”に相当する。
一方、ヒロミ・ロランは現地時間7月28日、アラン・ドロンの子供達に対して「暴力、誹謗中傷、窃盗」を理由に逆告訴している。彼女は仏紙『Le Parisien』の取材に対して「私達は愛し合っています。彼ら(アラン・ドロンの子供達)にとって唯一の解決策は、私を巻き込むために(告訴内容を)捏造することでした。正義の道具化です」と語り、自分はアラン・ドロンの恋人であること、そしてアラン・ドロンの子供達の告訴内容は全くの嘘であることを主張した。
なおヒロミ・ロランは、アラン・ドロンの主演映画『カサノヴァ最後の恋』(原題:Le Retour de Casanova、1992年公開)でセカンド助監督を務めていた経緯もあり、30年以上の知り合いであることは確かだ。
2019年8月には脳卒中を発症し、療養中であることも報じられたアラン・ドロンだが、その周囲では泥沼訴訟劇が繰り広げられ、優雅で穏やかなリタイア生活とは程遠いようだ。まずは娘のアヌーシュカが、8日の番組で何を語るのか、そしてフランスの「ユースティティア(正義の女神)」はどちらの主張を支持するのかに注目したい。
画像2、3、5、6枚目は『TF1Info 2023年10月5日付X「Depuis que l’affaire Alain Delon a éclaté elle a gardé le silence.」』『BFMTV 2023年7月7日付Instagram「Hiromi Rollin, présentée comme la dame de compagnie d’Alain Delon et visée par deux plaintes des enfants de l’acteur」』『Anthony Delon 2023年5月27日付Instagram「Be true to yourself and others, love yourself, respect mother nature, be spiritual, understanding, empathetic, tender, kind but not weak.」』『alaindelonjr 2023年4月5日付Instagram「Je voulais exprimer toute ma gratitude envers @nikosaliagas」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 リエコ)