ブラジルで先月25日、就寝中だった3歳女児の服の中にサソリが入り込んだ。サソリに刺されてしまった女児はすぐに病院へ運ばれて治療を受けたものの、6日後に心停止に陥り亡くなってしまったという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
サソリに刺されてしまったのは、ブラジル西部マットグロッソ・ド・スル州在住のマリア・フェルナンダ・ブリット・ダ・シルヴァちゃん(Maria Fernanda Brito da Silva、3)だ。ベッドで眠っていたマリアちゃんは、サソリに刺された痛みで目を覚まし、大声で泣き始めた。
マリアちゃんの泣き声を聞いて駆けつけた母親のヴァネッサ・ラミレス・ダ・シルヴァさん(Vanessa Ramirez da Silva、27)は、「当時のことは鮮明に覚えています。マリアはベッドの上に座っていて、振り向くと背中にサソリが張り付いていたんです。サソリは大きい個体でした。サソリを叩き落とすと、マリアは痛みに耐えながら、小さな指で私を指さし、私のTシャツにサソリが付いたことを教えてくれました。それからサソリを床に投げつけてやっつけました」と振り返っている。
サソリを退治したものの、マリアちゃんは嘔吐し始めてしまい、ヴァネッサさんは外へ出て叫び、近所の人に助けを求めた。のちにヴァネッサさんが「マリアは嘔吐し、苦しそうに呼吸をし始め、本当に悪夢のようでした。娘があんな状態になった光景は、二度と忘れることができません」と明かすほど深刻な状況だったが、幸いにも車で農場へ向かう人が通りかかり、苦しむマリアちゃんとヴァネッサさんを乗せて、同州カンポ・グランデ市にある病院「Hospital Regional de Mato Grosso do Sul」へ送ってくれた。
マリアちゃんは集中治療室に運ばれ、抗毒素療法による懸命な治療が行われた。しかしマリアちゃんは心停止状態に陥り、6日後の今月1日に死亡が確認された。
マリアちゃんの祖母であるクレイド・クリスティーナ・ラミレスさん(Cleide Cristina Ramirez)は、「終わりのない痛みを感じています。私は孫のマリアといつも一緒にいました。これからの人生もずっと一緒にいられる、神様からの贈り物だったんです。娘のヴァネッサはファイターであり、シングルマザーであり、子どもたちのために人生を捧げているのです」とマリアちゃんの死を悼み、ヴァネッサさんの苦しみに寄り添うコメントを残した。
ブラジルのニュースメディア『Primeira Página』によると、マリアちゃんの叔父と5歳の兄も以前、サソリに刺されたことがあったが、命に別状はなかったという。
市の保健所によると、マットグロッソ・ド・スル州では今年だけで3000件以上のサソリに関連する事故が発生していると言い、マリアちゃんの死は同地域において、10日間で2件目の子どもを巻き込んだ死亡事故となった。
なおブラジル国内でのサソリによる被害として、サンパウロ州では昨年10月、7歳男児が靴の中に潜んでいた猛毒のサソリに刺されてしまい、7回の心臓発作を起こした後に亡くなった。サソリに刺されてから2日後のことだった。
画像は『New York Post 2023年10月8日付「3-year-old girl dies after scorpion crawls into her bed: ‘Infinite pain’」(Newsflash)、2022年9月22日付「My daughter woke up with a wart, now she has a hole in her face」(Kennedy News and Media)』『Metro 2022年11月1日付「Boy suffers seven heart attacks and dies after being stung by scorpion」(Picture: Newsflash)、2022年9月24日付「Rat bites sleeping toddler on his face leaving ‘horror movie’ scene in bedroom」(Picture: Liverpool Echo)』『UNILAD 2020年6月30日付「Hedgehog Attacks Sleeping Girl, 3, Leaving Her Screaming In Pain」(Magnus News)』『The Daily Star 2022年8月22日付「Venomous spider bite leaves mum unable to hug her kids and at risk of cancer」(Image: Courtesy Jenna Allen / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
サソリに刺されてしまったのは、ブラジル西部マットグロッソ・ド・スル州在住のマリア・フェルナンダ・ブリット・ダ・シルヴァちゃん(Maria Fernanda Brito da Silva、3)だ。ベッドで眠っていたマリアちゃんは、サソリに刺された痛みで目を覚まし、大声で泣き始めた。
マリアちゃんの泣き声を聞いて駆けつけた母親のヴァネッサ・ラミレス・ダ・シルヴァさん(Vanessa Ramirez da Silva、27)は、「当時のことは鮮明に覚えています。マリアはベッドの上に座っていて、振り向くと背中にサソリが張り付いていたんです。サソリは大きい個体でした。サソリを叩き落とすと、マリアは痛みに耐えながら、小さな指で私を指さし、私のTシャツにサソリが付いたことを教えてくれました。それからサソリを床に投げつけてやっつけました」と振り返っている。
サソリを退治したものの、マリアちゃんは嘔吐し始めてしまい、ヴァネッサさんは外へ出て叫び、近所の人に助けを求めた。のちにヴァネッサさんが「マリアは嘔吐し、苦しそうに呼吸をし始め、本当に悪夢のようでした。娘があんな状態になった光景は、二度と忘れることができません」と明かすほど深刻な状況だったが、幸いにも車で農場へ向かう人が通りかかり、苦しむマリアちゃんとヴァネッサさんを乗せて、同州カンポ・グランデ市にある病院「Hospital Regional de Mato Grosso do Sul」へ送ってくれた。
マリアちゃんは集中治療室に運ばれ、抗毒素療法による懸命な治療が行われた。しかしマリアちゃんは心停止状態に陥り、6日後の今月1日に死亡が確認された。
マリアちゃんの祖母であるクレイド・クリスティーナ・ラミレスさん(Cleide Cristina Ramirez)は、「終わりのない痛みを感じています。私は孫のマリアといつも一緒にいました。これからの人生もずっと一緒にいられる、神様からの贈り物だったんです。娘のヴァネッサはファイターであり、シングルマザーであり、子どもたちのために人生を捧げているのです」とマリアちゃんの死を悼み、ヴァネッサさんの苦しみに寄り添うコメントを残した。
ブラジルのニュースメディア『Primeira Página』によると、マリアちゃんの叔父と5歳の兄も以前、サソリに刺されたことがあったが、命に別状はなかったという。
市の保健所によると、マットグロッソ・ド・スル州では今年だけで3000件以上のサソリに関連する事故が発生していると言い、マリアちゃんの死は同地域において、10日間で2件目の子どもを巻き込んだ死亡事故となった。
なおブラジル国内でのサソリによる被害として、サンパウロ州では昨年10月、7歳男児が靴の中に潜んでいた猛毒のサソリに刺されてしまい、7回の心臓発作を起こした後に亡くなった。サソリに刺されてから2日後のことだった。
画像は『New York Post 2023年10月8日付「3-year-old girl dies after scorpion crawls into her bed: ‘Infinite pain’」(Newsflash)、2022年9月22日付「My daughter woke up with a wart, now she has a hole in her face」(Kennedy News and Media)』『Metro 2022年11月1日付「Boy suffers seven heart attacks and dies after being stung by scorpion」(Picture: Newsflash)、2022年9月24日付「Rat bites sleeping toddler on his face leaving ‘horror movie’ scene in bedroom」(Picture: Liverpool Echo)』『UNILAD 2020年6月30日付「Hedgehog Attacks Sleeping Girl, 3, Leaving Her Screaming In Pain」(Magnus News)』『The Daily Star 2022年8月22日付「Venomous spider bite leaves mum unable to hug her kids and at risk of cancer」(Image: Courtesy Jenna Allen / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)