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【海外発!Breaking News】約100匹のサルの死骸が道端に山積み 地元農家による毒殺の可能性も(印)

TechinsightJapan 2023年10月11日 17時38分

インドでサルは“神の使い”として人々に崇められているが、全ての国民が同じという訳ではないかもしれない。このほど同国の農村部で、おびただしい数のサルの死骸が山積みになって発見され、地元に大きな衝撃を与えた。当初サルは汚染された水などを飲んで死んだものと考えられていたが、死因は他にある可能性が出てきたという。英ニュースメディア『The Daily Star』などが伝えている。

インドのテランガナ州シディペット地区ジャグデブプールの農村部で、現地時間の今月7日の朝に畑に向かおうとした地元の村人が、人里離れた舗装されていない道の上に約100匹のサルの死骸を発見した。尋常ではない光景に発見者はテランガナ政府獣医畜産局に連絡を入れた。

現場に到着した獣医は死因を特定するためにサルの死骸から検査用のサンプルを収集して研究所に送った。検査結果はまだ出ていないが、地元住民はこの事態にショックを受けており、サルの死因について当初は殺虫剤などの農薬で汚染された水を飲んだせいではないかと考えていた。

ところが同獣医畜産局の役員から愕然とするような事実が明かされた。サルは発見場所で死んだのではなく、どこか別の場所で殺害された後に運ばれて捨てられた可能性があるという。地元住民は「神として崇められているサルを殺すのは非常に悪質だ」と声をあげており、「サルを殺害した犯人に対して厳正な処分を」と当局に求めている。

SNSではサルの死骸は動物実験を行っている医療検査施設から捨てられたものではないかという声もあったが、地元当局では農家によって毒殺された可能性も視野に入れて捜査を進めている。実はテランガナ州の多くの地区では野生のサルに悩まされている農家が多いのだ。

2019年2月にイギリス放送協会のテルグ語版ニュースメディア『BBC News Telugu』が伝えた内容によると、同州の多くの農村部では野生のサルが村人の生活を脅かしているとのこと。サルは農家の収入源となる農作物を荒らしたり、民家から食料を盗んだりするという。それだけに留まらず、過去にサルに襲われて骨折して寝たきりになった人もいるそうだ。

特にサルの襲撃を恐れているのが力の弱い女性や子供で、子供達は恐怖を感じながら学校に通わなければならない。対策としてサルを捕獲して森に放っている村もあるが、今度は別のサルがやって来る…という繰り返しだという。そのような背景から、今回のサルの死因について地元の農家に疑いの目が向けられてしまったようだ。

ちなみにサルは生物の中でも知能が高い動物ということで知られているが、インドでは2021年12月に「復讐に燃えるサルの群れ」が関心を集めていた。サルは群れの子猿が犬に襲われて死んでしまったことで復讐のために次々に子犬を連れ去っては250匹もの命を奪っていたという。

画像は『hindustanexpress.online 2023年10月9日付「तेलंगाना में 100 बंदरों के शव मिले」』『The Daily Star 2023年10月9日付「Rotting pile of 100 monkey corpses dumped on top of each other sparks poison probe」(Image: India Herald)』『News18 2021年12月17日付「Revenge of the Apes: Monkeys in Maha’s Beed On a Murderous Rampage After Dogs Kill One of their Infants」(Image: Suresh Jadhav for News18)』『Metro 2021年9月21日付「Puppy taken hostage by a wild monkey for three days」(Picture: Viral Press)』『Metro 2022年6月25日付「Knife-wielding monkey ‘running riot’ and terrorising town」(Picture: CEN)』『Mirror 2018年11月14日付「Twelve-day-old baby killed by monkey after being snatched from breastfeeding mum」(Image: CEN)』『The Citizen 2022年6月20日付「Drama as troop of monkeys snatch baby boy from mother」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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