日用品や外食の値上げが続いているが、イギリスでも食料品の価格高騰が起きており、人々は生活のやりくりに追われている。そんな中、一年を締めくくるイベントであるクリスマスを思い切り楽しむため、9月のうちに料理やプレゼントなど大半の準備を終えたと話す女性が現れた。「時間だけでなく、お金の節約にもなる」と話す彼女は、やりくりの秘密をテックインサイト編集部に語ってくれた。
「9月16日にクリスマス準備を始めた」と話すのは、英ノーフォーク州に住むターニー・ベックさん(Tahnee Beck、33)だ。ターニーさんはこれまで他の人と同じように、12月中旬頃にクリスマスの準備を始め、前日の12月24日には用意し忘れていたものを買いにスーパーへ走り、夜遅くまで子どもたちのプレゼントのラッピングを行っていたという。そしてクリスマス当日も、ずっとキッチンに立って食事の準備をしていた。
「一年で最も楽しい日のはずなのに、十分に楽しめるような状況ではありませんでした。私が子供の頃は、クリスマスはとても幻想的で、最高の日でした。しかし今では12月にたくさんのやることリストを詰め込み、責任を感じながら準備をするので寂しく感じます。」
2児の母親であるターニーさんは、慌ただしいクリスマスではなく、家族と一緒に過ごす楽しいクリスマスにするため、早めに準備することを決意した。しかしターニーさんは働いており、学校に通う子どもたちの世話もしなければならなかった。「準備のために多くの時間を割けるわけではなかったので、一年を通して少しずつ準備を進めることにしました」とターニーさんは話す。
そんなターニーさんは、2020年8月からInstagramでクリスマスの早期準備を提唱しており、節約購入のアイデアや、早い時期から購入できるデコレーションアイテムなどを紹介している。
一年を通して準備は行うものの、クリスマスを“先取り”することはせず、しっかりとクリスマス当日の12月25日に楽しむという。ターニーさんは「余裕をもってクリスマスの準備を終えることで、私のストレスは大幅に軽減されます。家族と一緒に特別なクリスマスの日を過ごすことで、子どもたちが成長してからクリスマスの思い出を振り返った時に、素敵なものであってほしいのです」と、クリスマスへの思いを明かしている。
そして今年のクリスマス、ターニーさんは両親などを招いてクリスマスのランチを振舞うそうだ。最大限のおもてなしをするため、1977年に発行された、フードライターのメアリー・ベリーさん(Mary Berry)によるレシピ集『Freezing for Christmas(クリスマスのための冷凍保存術)』を参考にしてクリスマス料理を作り始めた。この小冊子には、クリスマス・イヴから1週間分の食事を事前に作って冷凍保存しておけるレシピが記載されているという。
なお、メアリー・ベリーさんは、イギリスの国民的料理コンテスト番組『ブリティッシュ・ベイクオフ(The Great British Bake Off)』の審査員を長年務めたことでも知られている。そんなメアリーさんが手掛けたこの小冊子は、ターニーさんの義理の母親が70年代に入手したものだった。記載されているパイナップルアイスクリームやブラック・フォレスト・ケーキなどのレシピは、義母がクリスマスシーズンに限らずときどき作ってきたもので、これらを食べて育ってきたターニーさんの夫の大好物だという。しかし義母は作り置きをしないで、すぐ食卓に出していたそうだ。そこでターニーさんは今年、自身のInstagram上での新しい試みとして、レシピの通りにクラシックなクリスマス料理を作って冷凍保存し、調理の様子を撮影した動画を次々に投稿していった。
「私は夜の映画観賞会や、特別な朝ごはんを作るなど、家で家族が楽しめるイベントを計画することが好きなんです。こうしたイベントはだいたい数か月前から準備を始めますが、SNSでシェアしたら楽しいと思い、今年のクリスマスの準備はいつもより早めに始めたんです。」
先月からクリスマスランチ用の料理の準備を始めたターニーさんは、甘酸っぱいソースのかかったミートボールや、オレンジとメロンを入れたサラダを作った。さらに、主役のクリスマスケーキやミンス・パイのフィリング、4種類のクッキーまで作り終えたそうで、ご馳走は冷凍庫で保存されている。
ターニーさんは、12月25日の楽しみの一つであり、子どもたちにとって一番重要なクリスマスプレゼントも、一年を通して価格をチェックしてセールのタイミングで購入している。また、クリスマスシーズンに開催されるイベントなどのチケットも、早期割引が適用されるように販売開始になったらすぐに購入するそうだ。こうしたターニーさんの努力により、早期準備で支払った費用は直前に購入した場合の半分ほどになっているのではないかという。
最後にターニーさんは、今年のクリスマス当日の計画を話してくれた。
「クリスマスの朝は少し早く起きて、子どもたちがプレゼントを開ける様子を見守り、それからゆっくりと朝食を楽しみます。ランチの食事は温め直すだけで済みます。七面鳥はオーブンで焼く必要がありますが、それほど時間はかかりません。ランチの後には国王のクリスマススピーチを見て、天気が良ければ散歩をします。新しいおもちゃで子どもたちと一緒に遊んだり、クリスマスの特番を見たりできたらいいですね。」
画像は『Norfolk Live 2023年10月3日付「The Norfolk woman whose already started cooking her Christmas dinner」(Image: Tahnee Beck/ SWNS)』『The Mirror 2017年7月28日付「The mum who’s already bought all her Christmas presents and decorations in JULY」』『Metro 2016年12月14日付「Mother accused of ‘abusing’ children with hundreds of presents vows to do it again this year」(Picture: Facebook/Emma Tapping)』『The Sun 2018年11月20日付「‘I ONLY STARTED THIS FOR MY KIDS’ Skint dad who raised more than £2k to fund family’s Christmas apologises to trolls after smashing GoFundMe target」(Credit: MEN MEDIA)、2018年1月11日付「WOOD YOU BELIEVE IT? Woman takes Christmas tree back to Costco in January for a refund because it was dead」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
「9月16日にクリスマス準備を始めた」と話すのは、英ノーフォーク州に住むターニー・ベックさん(Tahnee Beck、33)だ。ターニーさんはこれまで他の人と同じように、12月中旬頃にクリスマスの準備を始め、前日の12月24日には用意し忘れていたものを買いにスーパーへ走り、夜遅くまで子どもたちのプレゼントのラッピングを行っていたという。そしてクリスマス当日も、ずっとキッチンに立って食事の準備をしていた。
「一年で最も楽しい日のはずなのに、十分に楽しめるような状況ではありませんでした。私が子供の頃は、クリスマスはとても幻想的で、最高の日でした。しかし今では12月にたくさんのやることリストを詰め込み、責任を感じながら準備をするので寂しく感じます。」
2児の母親であるターニーさんは、慌ただしいクリスマスではなく、家族と一緒に過ごす楽しいクリスマスにするため、早めに準備することを決意した。しかしターニーさんは働いており、学校に通う子どもたちの世話もしなければならなかった。「準備のために多くの時間を割けるわけではなかったので、一年を通して少しずつ準備を進めることにしました」とターニーさんは話す。
そんなターニーさんは、2020年8月からInstagramでクリスマスの早期準備を提唱しており、節約購入のアイデアや、早い時期から購入できるデコレーションアイテムなどを紹介している。
一年を通して準備は行うものの、クリスマスを“先取り”することはせず、しっかりとクリスマス当日の12月25日に楽しむという。ターニーさんは「余裕をもってクリスマスの準備を終えることで、私のストレスは大幅に軽減されます。家族と一緒に特別なクリスマスの日を過ごすことで、子どもたちが成長してからクリスマスの思い出を振り返った時に、素敵なものであってほしいのです」と、クリスマスへの思いを明かしている。
そして今年のクリスマス、ターニーさんは両親などを招いてクリスマスのランチを振舞うそうだ。最大限のおもてなしをするため、1977年に発行された、フードライターのメアリー・ベリーさん(Mary Berry)によるレシピ集『Freezing for Christmas(クリスマスのための冷凍保存術)』を参考にしてクリスマス料理を作り始めた。この小冊子には、クリスマス・イヴから1週間分の食事を事前に作って冷凍保存しておけるレシピが記載されているという。
なお、メアリー・ベリーさんは、イギリスの国民的料理コンテスト番組『ブリティッシュ・ベイクオフ(The Great British Bake Off)』の審査員を長年務めたことでも知られている。そんなメアリーさんが手掛けたこの小冊子は、ターニーさんの義理の母親が70年代に入手したものだった。記載されているパイナップルアイスクリームやブラック・フォレスト・ケーキなどのレシピは、義母がクリスマスシーズンに限らずときどき作ってきたもので、これらを食べて育ってきたターニーさんの夫の大好物だという。しかし義母は作り置きをしないで、すぐ食卓に出していたそうだ。そこでターニーさんは今年、自身のInstagram上での新しい試みとして、レシピの通りにクラシックなクリスマス料理を作って冷凍保存し、調理の様子を撮影した動画を次々に投稿していった。
「私は夜の映画観賞会や、特別な朝ごはんを作るなど、家で家族が楽しめるイベントを計画することが好きなんです。こうしたイベントはだいたい数か月前から準備を始めますが、SNSでシェアしたら楽しいと思い、今年のクリスマスの準備はいつもより早めに始めたんです。」
先月からクリスマスランチ用の料理の準備を始めたターニーさんは、甘酸っぱいソースのかかったミートボールや、オレンジとメロンを入れたサラダを作った。さらに、主役のクリスマスケーキやミンス・パイのフィリング、4種類のクッキーまで作り終えたそうで、ご馳走は冷凍庫で保存されている。
ターニーさんは、12月25日の楽しみの一つであり、子どもたちにとって一番重要なクリスマスプレゼントも、一年を通して価格をチェックしてセールのタイミングで購入している。また、クリスマスシーズンに開催されるイベントなどのチケットも、早期割引が適用されるように販売開始になったらすぐに購入するそうだ。こうしたターニーさんの努力により、早期準備で支払った費用は直前に購入した場合の半分ほどになっているのではないかという。
最後にターニーさんは、今年のクリスマス当日の計画を話してくれた。
「クリスマスの朝は少し早く起きて、子どもたちがプレゼントを開ける様子を見守り、それからゆっくりと朝食を楽しみます。ランチの食事は温め直すだけで済みます。七面鳥はオーブンで焼く必要がありますが、それほど時間はかかりません。ランチの後には国王のクリスマススピーチを見て、天気が良ければ散歩をします。新しいおもちゃで子どもたちと一緒に遊んだり、クリスマスの特番を見たりできたらいいですね。」
画像は『Norfolk Live 2023年10月3日付「The Norfolk woman whose already started cooking her Christmas dinner」(Image: Tahnee Beck/ SWNS)』『The Mirror 2017年7月28日付「The mum who’s already bought all her Christmas presents and decorations in JULY」』『Metro 2016年12月14日付「Mother accused of ‘abusing’ children with hundreds of presents vows to do it again this year」(Picture: Facebook/Emma Tapping)』『The Sun 2018年11月20日付「‘I ONLY STARTED THIS FOR MY KIDS’ Skint dad who raised more than £2k to fund family’s Christmas apologises to trolls after smashing GoFundMe target」(Credit: MEN MEDIA)、2018年1月11日付「WOOD YOU BELIEVE IT? Woman takes Christmas tree back to Costco in January for a refund because it was dead」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)