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老後を豊かにする「おひとりさま女性」の資産形成

JIJICO 2015年6月15日 13時0分

保険加入に関心が高い30代から40代の女性

最近、生命保険会社が販売する民間の「年金保険」や「介護保険」に加入する女性が増えているそうです。特に保険加入に関心が高いのは30代から40代の女性たちだといいます。

背景には、女性の晩婚化や非婚化が指摘されていますが、事実、日本女性の平均寿命は世界でも類を見ないほど伸びており、「長い老後に備える」ことは非常に賢い行動です。もちろん独身、既婚に関わらず、自分自身の人生を自分で舵取りする姿勢は、自立した女性としても重要なことといえます。

民間保険以上の節税効果「確定拠出年金」を検討すべき

しかし、保険に加入すれば、老後の備えとして万全なのでしょうか?まず、老後の資産形成をするにあたり必要なことは、「貯蓄の目標額」を定めることです。これは国が発行する「ねんきん定期便」から将来もらえる年金額を試算し、生活費との差額を求め算出します。

老後を豊かに過ごすための資金額の目安ができたら、準備するための具体的方法を考えます。民間の年金保険は身近な商品かもしれませんが、会社員や自営業であれば、個人型確定拠出年金という選択肢もあります。確定拠出年金は、とにかく税金が優遇されています。民間保険以上の節税効果がありますので、対象者は検討すべき選択肢です。

お金にも働いてもらい、そして、自分自身もしっかり働く

そして、老後に備えるために、もうひとつ大事なことは、「収入を得ること」です。今、お仕事をしていない場合は、再就職について考えてみましょう。また、現在お勤めの人は、今後のキャリアアップのための計画を立ててみましょう。

収入が増えれば、将来のための貯蓄に回せるお金が増えますし、長く働ける仕組みができれば、老後年金だけに頼る必要もなくなります。お金にも働いてもらい、そして、自分自身もしっかり働く。それが老後の備えとして、最も大切な考え方ではないでしょうか。

(山中 伸枝/ファイナンシャルプランナー)

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