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花粉症対策に「腸能力」アップのすすめ

JIJICO 2014年10月16日 12時0分

来春の花粉予想、関東地区では例年の1.5倍?

気象情報会社のウェザーニュースが「来春の花粉予想として、関東地区では例年の1.5倍という予測を発表した」というニュースが流れました。毎年、花粉症に苦しめられている人は、このニュースを聞いて、今から戦々恐々としているのではないでしょうか?今回は、花粉に備え、今からできる対策を紹介します。

その方法とは、「◯◯をたくさん食べなさい」「◯◯エキスを摂取」でもありませんし、「病院で◯◯の注射を打つ」「◯◯という薬を早めに服用する」などでもありません。毎年、さまざまな花粉対策グッズやサプリメント、治療法が流行っては消えを繰り返し、うんざりしている人も少なくないと思います。

花粉症対策の根本は、「腸管免疫」を高めること

今回、紹介する方法とは、腸の健康を整える「腸能力」アップです。近年、花粉症の時期に注目されているのが乳酸菌などの善玉菌です。世間一般では。さも「ヨーグルト」などの善玉菌が豊富に入っている食品が花粉症に良い、という風にも伝わっていますが、実は、「善玉菌が良い」というよりも、善玉菌を取ることで腸が健康になり、花粉症対策につながっているといえます。

腸は食べたものを吸収したり、いらないものを排泄したりする場所ですが、カラダの免疫とも大きく関係している器官です。話題の善玉菌が体の抵抗力を高めるという根拠になっているのも「腸管免疫」といわれている腸と免疫の関係からです。腸を元気にすると、カラダの免疫が高まり、感染症やアレルギーなどへの抵抗力が強まることは確かです。花粉症対策の根本は、この「腸管免疫」を高めることなのです。

「腸能力」をアップするための3つのポイント

「腸管免疫」を活発にするためにも、元気な腸でなければいけません。便秘や下痢をしやすいというような人は、本格的な花粉症シーズンまでに「腸能力」をアップしておくことが大切でしょう。

まず、血行不良や運動不足、ストレスなどで腸の動きの悪い人や、動き過ぎる人は、原因に応じて正常な蠕動運動ができる環境を作りましょう。原因により対策が異なるので、なぜ、腸の働きが弱いかを考えましょう。

そして、前述のとおり、善玉菌が腸内環境を整えてくれるので、ヨーグルトに限らず、日本古来の発酵食品、みそ、お漬物、納豆なども積極的に摂取すると良いでしょう。ただし、体質や病気の有無により摂り過ぎるといけないものもあるので注意が必要です。

最後に、良いうんちは元気な腸のバロメーター。善玉菌とならんで、腸内環境を整えることで有名な食物繊維も積極的に採りましょう。水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」の両方をバランス良く、水溶性1に対して、不溶性2の割合がオススメです。

「腸能力」=「免疫力」。そう言っても過言では無いと思います。腸能力のパワーで、来るべき花粉症の季節を元気に乗り越えられる体作りを今からしていきましょう。

(早川 弘太/医薬品登録販売者)

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