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年の差婚でも夫婦生活が長続きする秘訣

JIJICO 2014年11月25日 12時0分

年齢差が離婚の重要な要素という調査結果が発表

何かと話題になる「年の差婚」。近頃では20歳~40歳程も年齢差がある、「超年の差カップル」も出てきており、10歳、15歳程度の差ではさほど驚かなくなってきました。男性の場合、自分の娘と変わらないほど年の離れた若い妻をもらう人もいるようです。

世の男性にとっては何とも羨ましい限りですが、果たして、その結婚生活は上手くいくのでしょうか。やっかみ半分ですが、疑念を抱く人もいるでしょう。米国の大学教授が実施した調査では、年齢差が離婚の重要な要素であり、年の差が開き過ぎると離婚率が高くなるという調査結果を発表しています。

大富豪や実業家、映画スターなどの結婚が常に話題になる欧米では「年の差婚」=「玉の輿」というイメージが存在しています。それは、例え離婚したとしても、莫大な財産や慰謝料が見込まれるからのようです。

歳の差だけでなく、格差結婚は離婚率が高い

そもそも、2組に1組は離婚するという離婚先進国の米国では、年の差だけでなく、それ以前の問題も多々含んでいるように思われます。日本でも全体の婚姻率は下がっているにも関わらず、離婚率は下がらず3組に1組は離婚しています。そして、その原因もさまざまです。

年の差に限らず、いわゆる格差結婚は離婚率が高いといわれています。収入格差、学歴格差など、どちらかにコンプレックスの素となるものがある場合に問題は生じてきます。年の差婚の場合はまず、老いに対する恐怖心が先行するようです。体力の低下、容貌、美貌の劣化、経済力の低下も挙げられるでしょう。

破綻の原因となるのはやはり相手への気持ち

また、女性が結婚するときに抱く懸念材料に「将来への不安」があります。不慮の出来事に遭遇しない限り、普通に考えて年上の者から亡くなるということは、若い妻であれば当然、未亡人になるというリスクを背負うわけです。関連して体力の衰え、介護の問題、老後の収入減少などにも不安はつきまといます。もし、子供ができた場合は、加えて学費養育問題も出てきます。

つまり、年上男性は中高年になってから、再び子育て時代と同じ生活が始まり、年下妻は自分の父親と同じ心配を夫に対してすることになるのです。また、年の差婚のトラブル要因には浮気の心配をはじめ、趣味嗜好の相違、体力差、金銭問題などが考えられますが、破綻の原因になるのはやはり相手に対する気持ちです。

家族としての情愛を育むことが長続きの秘訣

束縛、執着心、猜疑心などが先行してしまえば感情のすれ違いが生まれ、年の差以上の感情格差が生じてしまい、離婚という方向に向かってしまいます。「愛があれば年の差なんて」 とリスクを承知で結婚したのであれば、後は互いの信頼関係を育むしかありません。

夫婦間の恋愛感情は、いつまでも続くものではありませんが、やがて愛情は情愛に変化していきます。例え年齢差を厭わぬ恋の魔法から解けたとしても、互いに現実を見据え、家族としての情愛を育めば、素敵な年の差結婚ライフを送ることができるのではないでしょうか。

(浜 緑/仲人士)

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