独身で帰省が必要ないサラリーマンは「年末調整額」の範囲内で
今年の年末年始休暇は27日から年明け4日まで9連休という人も多いのではないでしょうか。休暇が長いのは嬉しいことですが、休みが続くと出費も嵩み(かさみ)がちに。いかに浪費を防ごうか、そんな悩みを持つ人も多いかもしれません。そのような人に、マネー管理術を提案します。
人によって年末年始に必要となる金額は異なるため、一概には言えませんが、独身で帰省が必要ないサラリーマンであれば、12月の給与明細にある「年末調整額」の欄に記載されている金額の範囲内に抑えてみてはいかがでしょうか?
1月から11月分の給与から徴収されすぎた所得税が戻ってくるのが「年末調整」。ある意味、サラリーマンにとっての年末ボーナスといえます。この金額の範囲内に抑えれば、休暇明けに「しまった!生活費がない!」といった事態は回避できるでしょう。
年明けまでは銀行に行かない。クレカ・電子マネーも封印
クリスマスプレゼント、帰省費用、子どもたちへのお年玉など、予算化できるものは予算を立てましょう。そして、その金額+αの予備資金を決めて、銀行で一旦引き出したら、年明けまでは銀行に行かないようにしてみましょう。
もちろん、クレジットカードや電子マネーでの支払いもできるだけ控えます。クレジットカード、電子マネーは便利ですが、目に見えないためについつい使いすぎる傾向に。現金払いを意識して、過剰な出費を抑えましょう。
あえて「浪費」し、来年の年末年始の予算に活かす方法も
しかし、浪費が気になる一方で、「年末年始休暇くらい、普段の生活を離れて楽しむべし」という考え方もあります。ちなみに、我が家はその感が強いです。
今年の年末年始は、あえて思いっきりお金を使ってみるのも良いでしょう。使ったお金の領収書、レシート、クレジットカードや電子マネーの利用明細を集計して、金額を確認。そして、来年の年末年始の予算に活かしましょう。
■「使った金額<その価値」と感じる出費は「投資」として来年も計上
■「使った金額=その価値」と感じる出費は「消費」として来年も計上。
■「使った金額>その価値」と感じる出費は「浪費」として来年以降は控える。
以上のように出費を振り返り確認できれば「浪費」にも価値が見出せるように思います。
(益山 真一/ファイナンシャルプランナー)