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「松岡修造カレンダー」に癒やし効果、なぜ?

JIJICO 2014年12月20日 12時0分

大ヒットする「松岡修造カレンダー」

9月に発売された、松岡修造さんの語録と写真をちりばめた「日めくりカレンダー」。癒やし効果があり、勇気づけられるということで大ヒットしているようです。このカレンダーに、なぜ癒やし効果があるのでしょうか?

この世界に悩みがない人はいないでしょう。毎日が晴れの日ではないように、心にも曇りや雨の日があります。心が重いと、その日一日、嫌な気持ちのまま過ごすこともあります。そんな日は、ネガティブ思考になり、その思考をますますつくりだすという悪循環に陥りやすくなります。その結果、「他人の言動を誤解する」「落ち込んで何もやりたくなくなる」などということもあります。

こうした自分の心をコントロールするために、日めくりカレンダーに書かれた言葉を読むことによって、その言葉に癒やされ、心の状態が落ち着くのではないでしょうか。また、勇気づけられて、やる気や元気を取り戻すことができるのでしょう。日めくりなので、毎日、心のケアができるというわけです。

松岡修造カレンダーは「ミニカウンセラー」

また、松岡修造さんに対して、私たちが持っているイメージも関係がありそうです。「元気な人」「熱い心で集中してやる人」「さわやかな人」といった印象があります。そして、何事にも一生懸命に頑張り、それを楽しむかのようにも見えます。そんな松岡修造さんが発する言葉は、彼のイメージとも重なり、日めくりを見る人の心を癒やし鼓舞するのかもしれません。

私たちは、本当は自分自身で癒やしや勇気づけを行うことができます。しかし、心が疲れていると、他人から補ってもらいたいという心理が働きます。このカレンダーは、「カウンセラー」の役割を担っているのではないかと考えます。しかし、本物のカウンセラーに毎日会って、サポートしてもらうのにはお金も時間もかかりすぎます。このカレンダーが、そんな人たちの思いにマッチしていて、多くの人の心を応援し癒やしてくれる「ミニカウンセラー」となっているのかもしれません。

(安藤 はま子/心理カウンセラー)

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