生活リズムが乱れると、学力や体力低下にもつながることも
子どもが長期の休みに入ると、「学校が休み」という開放感で、生活リズムが乱れやすくなります。生活リズムが乱れると、睡眠状態が悪くなり、学力や体力低下にもつながることも。
規則正しい生活と上質な眠りは子どもの健全な成長に欠かせませんので、夜更かしなど「生活のだらけ」を防ぐことは教育上、とても大切なことです。
規則正しい生活を習慣化。早寝・早起きを徹底させる
長期休みは、学校生活の指導がない代わりに、親が家庭で対策を講じる必要があります。生活リズムは、「起きる時間」「勉強する時間」「遊ぶ時間」「寝る時間」をしっかりと決めて、規則正しい生活を送るように習慣化させましょう。一度「習慣化」してしまえば、それが「当たり前」になるので、子どもは苦もなく、規則正しい生活を送れるようになります。具体的には次の点を注意すると良いでしょう。
■起床時間
「学校へ行く日と同じ時間」に設定します。
■起床環境
カーテンを開けて日光を浴びさせ、脳を目覚めさせます。
■午前中「勉強タイム」(朝8時半ないし9時からスタート)
脳が最も覚醒する時間帯に勉強へ向かわせます。
■午後「遊びタイム」
日中は元気に活動し、土・日・祝日であっても、外遊びや家事・掃除の手伝いをするなどして、積極的に体を動かすようにします。
■夕食前後
夕食やお風呂は早めの時間に済ませるようにし、テレビやゲームは時間を決めて守らせます。
■就寝前
翌日に着る服を枕元に置くなど、毎晩同じ行動をとるようにします。毎晩同じ時刻に布団に入るようにし、寝室は明かりを消して静かな暗い環境にします。
大人が夜更かししない生活を心がけ、眠ることの心地良さを伝える
「眠りたくなる」環境づくりと、「朝の光を浴びる」ことが生活リズムの確立には欠かせません。しかし、子どもに向かって「早く寝なさい!」と言いつつ、親が例えば、深夜番組やネットサーフィンに夢中になったりしていたら、子どもは「楽しそう」「私も早く眠りたくない」」と思ってしまうものです。
子どもが早寝をしないのは、まだ寝たくない意識の表れなのかもしれません。一度、保護者の側も自分自身の生活を振り返り、子どもの生活の見本となれるように家庭全般からチェックしてみる必要もあるでしょう。大人が夜更かししない生活を心がけ、眠ることの心地良さや、楽しさを伝えることも大切です。
(田中 正徳/次世代教育プランナー)