目標を設定することは、人生を充実させる原動力に
なぜ、アスリートは輝いて見えるのでしょう?それは自らが成し遂げたいことを創作し、そこに向かって日々行動し成長を遂げているからです。
多くのアスリートたちが目標を設定しています。目標を設定することは、決してスポーツに限らず、ビジネスシーンなどに生かすことができ、人生を充実させる原動力となります。
今回は、アスリートが実際に実践している目標達成法を紹介します。
「何を」「いつまでに」「どれくらい」具体的で計測可能な目標を
まず、目標を決める際のポイントは、目標が達成されたかどうかが明確になるよう「何を」「いつまでに」「どれくらい」といったように、具体的で計測可能なものにします。また、目標は達成可能で現実的であることも大切です。簡単すぎないことはもちろんですが、かけ離れすぎていて現実味がなくなってしまわないよう、自分をワクワクさせ奮い立たせるような内容に設定します。
例えば、あるプロゴルファーが今シーズンのツアーで1勝することを目標に定めたとします。ツアートーナメントに既に出場しているのであれば適切ですが、そうでないのであれば、出場権を獲得するといった目標が現実的でしょう。
「セルフイメージ」を目標を達成するためにふさわしいものに
次に、目標達成には、今の自分の現状や問題点などを明確にして、どうしたら達成できるか具体的な方法を探ります。
ここで忘れてはいけないことは、やり方・方法だけではなく、「セルフイメージ」を目標達成のためのふさわしいものにしていくということです。「今までさまざまな方法を実行してきたけれど、目標達成できなかった」という人は、この「セルフイメージ」が「求める結果」とマッチしていなかったことで結果が出なかったのではと推測されます。
「セルフイメージ」とは、「自分はこういう人間だ」と思い込んでいる「自己像」のこと。例えば、「練習では力が発揮できるんだけど、本番では上手くいかない。自分は本番に弱い」と話すアスリートもいますが、これが「セルフイメージ」です。この「セルフイメージ」によって試合になると実力が発揮できず、「ほら、やっぱりね」と、悪いイメージをより一層強めてしまう悪循環に陥ってしまうのです。
「セルフイメージ確認書」をつくり、何度も声に出して読む
そして、もう一つ、目標達成に欠かせないことがあります。それは、「この目標を達成することで、自分はどんな価値を創り出したいか」ということを探ることです。このことで、達成への行動がより意欲的になり、またくじけそうになったときにも自分を引っ張ってくれます。
以上を踏まえて、「セルフイメージ確認書」をつくります。達成する目標、期限、目標達成のための計画、創り出したいことを具体的に書きましょう。書き方は、「こうなりたい」ではなく「こうなっている」と書くことがポイントです。
これを何枚かコピーして、家の中の目に付くところに貼り、見るたびごとに、達成している自分をイメージしながら声に出して読みます。何度も繰り返すことで、セルフイメージが目標達成にふさわしいものに変わっていくのです。
今年1年で「成し遂げたいこと」「叶えたい夢」がある人はもちろん、「解決したい問題がある」「現状を変えたい」といった人も目標を立て実行し、求める結果を手に入れましょう。
(森 美智代/コーチ)