お酒を贈る場合の選定ポイントは、相手の「好み」に合わせること
年始のご挨拶、お年賀。贈り物の選定には何かと気を使うところではないでしょうか。
お酒を贈る場合の最も大切な選定ポイントは、相手の「好み」にしっかりと合わせること。相手が開封した時に、思わずニヤリとするようなものを選びましょう。
それには、日頃からお付き合いしている段階での調査が必要です。しかし、実際には、相手の好みを完璧にリサーチするのは難しいかもしれません。そこで、今回はオススメの銘柄を紹介します。
日本酒なら「純米大吟醸」。焼酎は「麦焼酎」が受け入れやすい
日本酒なら、迷った時の「純米大吟醸」。料理との取り合わせの幅も広く、万人受けします。日本酒初心者に贈るなら、新潟県の「久保田」や山口県の「獺祭(だっさい)」は知名度的にもオススメ。日本酒好きに贈るなら、青森県の「豊盃(ほうはい)」や福井県の「梵(ぼん)」、福島県の「大七」が良いでしょう。
焼酎は、原料による味わいの幅が広いため、万全な情報収集が必要です。強いてオススメするなら、「麦焼酎」は高確率で受け入れられることでしょう。麦焼酎なら、鹿児島県の「佐藤」、大分県の「兼八」などは人気です。
ビールなら地域限定や醸造限定品を選べば喜ばれること請け合い。ビールならサッポロビールの北海道限定「クラシック」や、地ビールなら「よなよなリアルエール」「銀河高原ビール」は最高です。
ワインは「赤」より「白」。ウイスキーなら話題の「ニッカ」
ワインなら「赤」より「白」の方が、女性からの支持も得られる可能性が高いでしょう。白ワインは国産物で山梨県の「甲州系」で、オススメのワイナリーは「勝沼醸造」、「勝沼グレイスワイナリー」など。そして注目は、北海道産の白ワインで、品種的には「ケルナー」「バッカス」系。注目ワイナリーは「千歳ワイナリー」「山崎ワイナリー」「宝水ワイナリー」「鶴沼ワイナリー」などでしょう。
ウイスキーなら、今話題の連ドラの「マッサン」効果で「ニッカウヰスキー」は狙い目です。「竹鶴シリーズ」「宮城峡シリーズ」「余市シリーズ」とありますが、やはり「余市シリーズ」が旬です。特に、10年、12年ものは価格的にもオススメです。
せっかくの贈り物。相手に喜ばれるものを選びましょう。それが新たなあなたの信頼と評価につながります。
(鎌田 孝/利酒師)