正月飾りに使った松を使って、爽快な入浴剤を作る
今回は、新年にぴったりな「松風呂」を紹介します。1年の健康と無事を祈りながら入浴できるよう、正月飾りに使った松と、松の葉から採れるパイン精油を使って爽快な入浴剤を作りましょう。
お正月は、その年の豊作や子孫繁栄を祈る行事で、「年神様が地上に降りてくる日」といわれています。その年神様を迎える目印に、門松が建てられるそうです。門松に使われる松は、他の植物や木々が寒さで葉を落としている時期でも緑を保ちます。そのパワフルさから、「不老長寿」といわれています。新年にとても縁起に良いものなのです。
松に含まれる成分の力で神経痛、肩こり、腰痛に効果的
松は、アロマテラピーの世界でも古くから親しまれています。「パイン(ニードル)」という名前で、古代エジプトやギリシャでは、気管支炎などの呼吸器系に効果があるとされ、利用されてきました。
松の枝先を折ってみると、強い香りがします。これは、ふんだんに精油成分を含んでいるからです。特に強壮作用のある成分「ピネン」が多く含まれているため、体全体を活性化させてくれます。全身の血行が良くなることで、神経痛、肩こり、腰痛にとても効果的です。
また、その森林のような香りが心にも大きく作用します。思わず浴槽で、大きく深呼吸したくなるような深い緑の香りは、ここ最近の研究により、科学的にも体へ有効な効果があることがわかってきています。
まるで森林浴。松風呂で心身ともにリフレッシュ
【松風呂の作り方】
材料:
・天然の粗塩 1/2カップ
・松の葉 適量
・パイン精油5滴
作り方:
(1)粗塩に松の葉、パイン精油を入れよく混ぜて、ガーゼ布や紙のティーパックに入れる。
(2)(1)を浴槽に入れ、少し待ってから、入浴しましょう。
※松の葉はよく洗い、尖った葉先が肌にあたると痛いので小さく切って使用しましょう。
アレンジとして、パイン精油にローズマリー精油を少しブレンドすると、より爽やかな香りになります。また、リフレッシュのための入浴方法として、41℃以上の少し熱めのお湯に汗が出るまで入浴すると良いでしょう。
入浴後は、驚くほど体が温まります。縁起の良い松風呂で、心身ともにリフレッシュしましょう。
(伊藤 朋美/アロマセラピスト)