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間違えれば炎上必至!リクルーターにふさわしい人材の選び方

JIJICO 2015年2月13日 15時0分

新卒採用のカギを握る「リクルーター」の存在

学生の就職活動解禁が3月に後倒しとなったため「一部でインターン制度が青田買いになっているのではないか?」と報じられています。その真偽はさておき、そこで重要な役割を担っているのが「リクルーター」と呼ばれる人たちです。リクルーターとは、企業で求人活動を行う人。主に、企業の若手を中心とした採用担当者を指します。

今回は、どのような人がリクルーターにふさわしいのか探ってみます。

入社しなかった応募者は取引先や消費者に。口コミはすぐに拡散

まず、企業の人間が応募者を見て判断しているように、応募者も企業の担当者を見て入社の諾否を判断しています。常に頭に置いておかないといけないのは、入社しなかった応募者は、取引先や消費者になる可能性があるということです。今、SNSは若者を中心にほぼ全員に普及している時代です。ネガティブな口コミはすぐに拡散してしまう危険があるため、言動には注意しましょう。

また、意外と盲点になるのが、社内の人間の態度です。例えば、内勤者などで普段外部と接触しない人が、訪問してきた求職者に挨拶をしないで素通りをしがちです。特に就職活動中の学生は一目見ればわかるはずなので、人事担当以外の社内の人間にも気を配るように指導したいものです。

王道の「誠実さ」が採用活動においても重視される

人口減少と東京五輪景気の影響で、就職活動は売り手市場(求職者優位)に一変しました。つまり、企業側が「採用してやる」という横柄な態度を取れば即刻、ネット上に会社の批判が拡散するでしょう。そのような状況下で、リクルーターにふさわしい人とは、どういったタイプなのでしょうか?

(1)誠実であること
誠実である、というのは言葉と行動が一致しているということです。今は就職希望者の方が有利なため、実直さが求められます。そして、内定を急かさないことも重要です。内定を急かす企業は怪しいと思われます。

(2)業務に精通していること
リクルーターは会社の広報でもあります。各部署がどういった仕事をして、どういった実績があり、今後はどうなるのかといったことをきちんと伝えられなければなりません。

(3)常識人でマメであること
常識というのも曖昧な定義ですが、「社会人としての立ち居振る舞いができるか?」「身だしなみは大丈夫か?」「粗暴な言葉づかいをしていないか?」ということです。あとは、インターンや会社説明、試験日、採否通知、研修通知などの入社までの流れをマメにフォローアップできるかということも欠かせません。意外と内定を出してからから入社まで何もしない会社が多いようです。

「なんだ、当たり前のことじゃないか?」と思われるかもしれませんが、外部の人間として訪問してみると、できていない企業も少なくありません。こういった混迷を極める時代だからこそ、王道の「誠実さ」が採用活動においても重視されるのです。

(佐藤 憲彦/社会保険労務士)

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