2015年の流行色はパステルトーン、ビビッドカラーが主流
街には一斉に春を意識したファッションが多く見られるようになってきました。そこで、今回は2015年、春の流行色を一足早く紹介し、トレンド先取りのポイントをお伝えします。
流行色はインターカラーという国際会議で決まり、実シーズンの24カ月前に選定されるものです。日本では日本流行色協会が加盟していて、他にも流行色情報を発信する企業や組織はあります。では実際に、「PANTONE」から出されているファッションカラー情報を参考に、2015年の流行色を紹介します。
今年はパステルトーン、ビビッドカラーが主流です。ビタミンカラーのようなイエロー、グリーン、オレンジ、ピンクやレッドの暖色系と、ブルー系が目に飛び込んできます。ブルーは海の色、淡い色から緑みがかったターコイズ系、深海の青など、ストレスを解消してくれそうな色です。暖色系ではタンジェリンオレンジ(みかん色)やストロベリーアイスといった甘さのあるソフトなピンク色も今年らしい色として候補に挙がります。赤はソフトなバーガンディーレッドが新鮮です。
イエローはトップスに使えば顔周りが明るくなり、若々しさを表現
一方、実際に街で店頭の服のカラーに注目してみると、イエロー、グリーン、オレンジやソフトバーガンディーレッドに白や紺、ベージュが多く目につきました。特に多かったのが「黄色」です。一口に黄色といっても、白が混ざった淡い色からビビッドカラーまでさまざま。バターやからしのようなソフトな色、レモンの柑橘系色も目を引きます。
イエローのアイテムを持っていないという人は、ファストファッションでニットなどの手軽なアイテムからチャレンジしてみることをお勧めします。一見難しそうなイエローですが、トップスに使えば顔周りが明るくなり、若々しさを表現してくれます。
流行色は一年で大幅に変化するわけではない
キレイな色が多く目につくと、気分も高揚してきます。色は景気とも関連性があり、バブル時代はまさにその典型で、好景気を象徴するかのように原色や派手な色が主流でした。その流れから先読みすれば、今年の流行色も明るい色が目立つことから、景気が上向くことも期待できるかもしれません。
また、流行色は一年で大幅に変化するわけではありません。毎年少しずつ社会の情勢や人の関心事などによって変化していきます。そのため、毎年、流行色を気にして買い物を繰り返すのではなく、手持ちアイテムの中で流行色を意識してコーディネートするだけでも、シーズンに先駆けてのファッションになります。
もちろん、流行色だからといって似合わないアイテムを無理やり選ばず、自分らしくオシャレを楽しむことが大切です。そこで、万人に似合う色としてお勧めするのが、肌色が綺麗に見える色を選ぶことです。
今年は是非、白や明るい紺、シルバーグレーやベージュ系を基本にコーディネートし、爽やかかつ軽快に楽しんでほしいと思います。洋服にイエロー、ピンク、ブルー、グリーンが気恥かしくても、バッグや小物アレンジ、スカーフやネックレスなどで楽しむこともお勧めです。普段はあまり色物を着ない人は、今年こそ明るい色を着て街を歩いてみて下さい。
(太田 久美子/イメージコンサルタント)