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新生活を気持ち良く!自己紹介で失敗しない秘訣

JIJICO 2015年3月29日 9時0分

身だしなみや表情、姿勢に気を配る

春は新しい出会いがある季節。自己紹介をする機会も多いでしょう。印象に残る自己紹介をして、新たな人間関係の一歩を気持ち良くスタートさせたいものです。暗い印象を持たれたり、何を言っているのか聞き取ってもらえなかったり、ということは避けたいですし、謙遜しすぎや的外れな話題もいただけません。

まずは「第一印象」で好感を持ってもらえるよう、身だしなみや表情、姿勢に気を配りましょう。立って自己紹介をする場合は、背筋を伸ばし、手は自然に下ろすか、前で軽く重ねます。左右の肩甲骨を背中の中心に寄せるように意識すると、きれいに胸を張った状態になります。

笑顔で名前を照れずにはっきりと。姓と名の間は0.8秒の間を

話し始めは決して話し急がずに、小さく息を吐き、鼻から軽く息を吸ってから話し始めましょう。「呼吸を整える」ことで、第一声が伸びやかに前に出ます。話し始めのもうひとつのポイントは「笑顔」。笑顔は相手に好感を与えるだけでなく、自分自身の気持ちをリラックスさせてくれますし、声の表情も明るくしてくれます。

しっかりと顔を上げて明るい笑顔と声で、まずは名前を照れずにはっきりと言いましょう。「はじめまして。かわべ(短いポーズ)あけみです」。姓と名の間は0.8秒程度の間を入れると聞き取ってもらいやすくなります。

「誰に」「どんな状況で」「どんな立場で」自己紹介するのか

次に内容を考えるときのポイントです。
(1)「誰に」どんな人に向かって話をするのか、相手が聞きたい話は何か、相手の年齢や顔ぶれにふさわしい話題を思い浮かべるとともに、
(2)「どんな状況で」話をする状況(公式な場か私的な場か、その場の雰囲気や場所、空間としての大きさ)を考え、
(3)「どんな立場で」自分はどんな立場・役割であるか(新しいリーダーとして、新人としてなど)をもとに、その場にふさわしい内容を工夫します。

例えば、新入社員の職場での自己紹介の場合は、(1)配属先の上司や先輩に(2)オフィスで上司からの紹介に続いて(3)新入社員としての挨拶、ということになります。仕事の場ですので、志望動機や新人としての決意を入れると良いでしょう。

「私が志望いたしましたのは○○という点に強く惹かれたからです。念願が叶い、こうして入社することができた今、喜びとともに一日も早く会社の一端を担える人間になりたいと燃えております。どうぞよろしくご指導いただきますよう、お願いいたします」

同じく新入社員の自己紹介でも、(2)が歓送迎会のような砕けた場であれば、趣味や特技、家族やペットの話題など、人間性を知ってもらえる一面を入れるとコミュニケーションが深まります。「2年前からマラソンの練習をしています。今年の目標は、○○マラソンで完走することです」のような感じです。

自己紹介は、自分とそこにいる人たちとを結ぶ最初の架け橋

また、新しく入会した趣味のサークルなどでの自己紹介の場合は、(1)一緒に活動する仲間に(2)活動の場で(3)新メンバーとしての挨拶、ですから、そこにいる人たちの共通項である趣味との関わり(始めようと思ったきっかけや目標)を中心に話すと良いでしょう。

「子育てが一段落し、自分の時間ができたので以前から興味があった○○にチャンレジしてみることにしました。○○を通じて豊かな時間を過ごしたいと思っています」

自己紹介は、自分とそこにいる人たちとを結ぶ最初の架け橋です。相手に最も知ってもらいたい自分の思いや特徴をアピールするよう工夫してみてください。

(川邊 暁美/話し方講師)

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