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容姿、条件は問題なし!なのに増加する「ソロ男(そろだん)」とは?

JIJICO 2015年8月23日 14時0分

ソロ男は、親とは同居せず自分の収入範囲内で暮らす男性

少し前、女性の「おひとりさま」という言葉が流行し「最近の女性はたくましいな」と考えていたら、男性のおひとりさま「ソロ男(そろだん)」という人も急激に増えているということです。

ソロ男(そろだん)とは、大手広告代理店の博報堂によって作られた造語で、ニートや年金パラサイトとは区別されます。「年齢は20代から50代で親とは同居せず、自分の収入範囲内で暮らす男性」というのがその定義だとされていて、「結婚したくてもできない」もしくは「そもそも結婚に興味がない」など、恋人の有無や本人の意思は関係ありません。私達の周囲にも「あの人、どうして結婚しないんだろ?」と不思議がられる素敵な男性っていませんか?それがソロ男なのです。

コンビニでは男性向けコーナーが広くなり洗顔フォームなどを販売

昔はスーパーで老人の男性が買い物をしていると、何かしら気の毒に見えたりしていましたが、今や男性が買い物をする姿から「独身者のわびしさ」といった趣は感じられなくなりました。

そう言えば最近、コンビニで男性向けのコーナーが以前より広く取ってあることに気づきます。並んでいるのは、男性専用洗顔フォームや日焼け止め商品など。また女性好みのスイーツも「俺シリーズ」と銘打ち、「俺のプリン」というジャイアントカップの商品も販売されています。テレビ番組でも、プロレスラーの真壁刀義さんや本間朋晃さんがスイーツを紹介し人気を集めています。男性がデートの際、女性のパフェをつまみ食いしなくてもいい時代が来たようです。

結婚は人と一緒に暮らすこと、わずらわしさよりひとりを選ぶ

では、このソロ男は何が問題かと言うと、その数は「女性のおひとりさま」の2倍近くという説もありますから、高齢者の増加が叫ばれる日本において、生涯独身者同士が増えることはいろんな問題が危惧されるということが想像できます。

そして、なぜソロ男が増えてきたのかを考えると「人と深く関わり合うこと」を避ける傾向が男女ともにあると思います。わずらわしさとさみしさは表裏にあり、わずらわしさよりはひとりが楽ということなのでしょうか。

時間を問わず食事が買えるコンビニが第二の冷蔵庫。留守の間に掃除をしてくれるルンバが心強い友達として家にいるので不便が少ないのです。要は、最近は便利になったと言うことです。結婚とは人と一緒に暮らすことです。普段は友人とお酒を飲み、休日はひとりで趣味を楽しむなどおこづかいは自由に使えます。このようにひとりの方がやりやすいなら、ますます人と一緒に生活をする必要がなくなります。

誰にも迷惑をかけず、自分の好きなことをするのは問題ではない?

「老後はどうするの?」となっても、結婚している人が「パートナーがいるので安心」という時代でもなさそうです。そう考えると自分ひとりで人生を思いっきり謳歌する人たちを、わざわざ眉間にしわを寄せて問題視するのは大きなお世話と言えそうです。

最近は女性の夢のひとつ「結婚式を開いてウェディングドレスを着たい」というのは、「ソロウェディング」という写真屋さんの企画で叶えることができます。もしかしたら今度は独身者同士で「エアーウェディング」と称し、写真に残すだけで満足するコスプレのような結婚式ができるようになるかもしれません。

「誰にも迷惑をかけず、自分の好きなことをする」。これは、まわりがとやかく言えることではありません。でも、「自分の子どもはかわいくて何ものにも代えがたい。子どもを育ててこそ一人前」と言うように、このかけがえのない存在を知らないのも「人生つまらないんじゃないのかな?」と老婆心ながら思ってしまいます。

(村越 真里子/夫婦問題カウンセラー)

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