85才でも運動トレーニングを続ける女性
「先生・・・私はいったいいつまでトレーニングを続けていいのでしょうか?」
「いつまででもいいですよ!できるものなら一生続けてください!(^^)!」
「そうですか!じゃあ倒れるまでやりますか!(^^)!」
この会話は以前、私の個人指導(パーソナルトレーニング)を受けられていた方と
私のやりとりです。
個人指導(パーソナルトレーニング)とは、もちろん筋トレを含めた身体づくり
の運動トレーニングです。
その方の年齢は当時、なんと85才!女性の方でした。
私が今回、「85才」の方をクローズアップした訳は「運動、トレーニング」に年齢は関係ない!!!
ということを言いたかったからであります。
健康に不安のある方でも運動は始められる!
「そういう人はもともと丈夫で身体に不安のない人でしょ?」と思われるかもしれません。
いえいえ違います。
ちなみにこの85才女性の方は転倒されて腰を打ち、腰痛で背中が伸ばせなく、歩行もままならない状態で通院されていました。
「このままでは背中が丸くなって動くのもままならなくなる。車いすの生活になるのはなんとか避けたい・・・」
ということで、担当の医師から私を紹介されたのが約6年前、つまり79才の時です。
それが6年経った85才でも週一回の個人指導(パーソナルトレーニング)を続けていらっしゃったのです。
初対面の時は
「この歳で大丈夫でしょうか?運動なんかしてもっと悪くなりませんか?」
と不安だらけのご様子でした。
そんな中、ゆっくりとできることから始めていきました。そして、半年が過ぎたころから体力の回復、向上が自他ともに認められるようになってきました。
辛かった歩行が楽になり、なんと!バスケットボールでドリブルして小走りできるようにまでなりました。(※以前バスケットボールをやられていたということでトレーニングにバスケットボールのドリブルへのチャレンジを取り入れました。)
毎日の生活が活発になり、気がつくと週1回の私とのトレーニングを何年間も継続されていました。
それが85才でも「倒れるまでやりますか!(^^)!」とおっしゃっていた所以です。
当然、はじめて出会った79才の時よりもはるかにお元気で、85才とは思えないほどの健康状態であり、毎日にようにお出かけされ、他にも習い事をされ活発な日々を送られていました。
運動、トレーニングを始めるのに年齢は関係ない
私は医師と協力関係があるので、怪我や病気を克服するために運動療法を必要とする方々が紹介されて相談にいらっしゃいます。
ご高齢になってから椎間板ヘルニアの手術をされた方、人工関節を入れた方、脳梗塞で倒れた方、糖尿病の方、腰痛、膝痛の方等様々です。
何を言いたいかというと、みなさん決して最初から活動的だったということではなく、
何かしらマイナス要因を持たれていたということです。
そしてみなさん初めて出会った時よりお元気です!
病気や怪我を克服する為に、ご高齢であっても運動トレーニングにチャレンジされる方がいらっしゃるのです。
「もう年だから・・・」とか「今さらやっても・・・」は言い訳に過ぎません。
もちろん無理はいけません。
年齢やその人の個別の身体状況を考慮した運動プログラムは必要です。
私のところでは、何人もの高齢者と称される方々が個人指導(パーソナルトレーニング)を受けていらっしゃいます。
もちろん、もともと健康で体力維持・向上のために続けていらっしゃる方もおられます。
「運動、トレーニング」に年齢は関係ない!!!
無理は禁物 出来ることから始めましょう。
要はやる気です。
ポジティブシンキングです!
ご高齢で躊躇されてる方、身近に運動したらいいのになあ~という方がいらっしゃる方
思い切ってチャレンジしましょう、チャレンジを勧めましょう!
とはいっても無理は禁物です。
まずはできる事から始めましょう。
一般的ですがウォーキングもいいでしょう。
ストレッチングだけでもいいでしょう。
トレーニングとは何も「きついな」と感じなくても良いのです。
ラジオ体操もいいですね。
どの程度の運動がいいかは個人差があるのでなんとも言えません。
できれば専門家にご相談されることをお勧めします。
しかしながら、なかなかそういう環境(専門家に相談できる環境)にいらっしゃる方も少ないと思います。
まずは医師に相談されてはいかがでしょう。
できればご自身も運動を楽しんでいらっしゃる医師の方がいいかもしれませんね。
トレーニングをするときは指導者選びにこだわりましょう。
指導者が自分の状態に合っているかということが重要です。
トレーニングの指導者も千差万別です。
指導者の経歴や実績、評判等を参考にしながら自分に合う指導者を見つけましょう。
楽しくトレーニングできる環境がいいですね。
体力がつくと毎日が楽しくなりますよ!
(大塚 聡/パーソナルトレーナー)