変わりたいのに変われない自分
私は仕事柄、多くの方の悩みを聞くことが多いのですが、最近増えているのが「変わりたいのに変われない」という悩みについてです。
ここでは、変わりたいのに変われない、を変わりたい自分に変われるための方法を解説したいと思います。
「こうしようと思っているのですが、なかなかできなくて」、「ついこうなってしまうんです」などの言葉を相談時によく聞きます。
自分ができないことの言い訳や、できない口実を言ってしまったりすることが原因なのではないかと私は考えています。
これらのことを、思ったり、言葉で言語化したりしているということは、本当は「変わりたくないんです」と、心の奥底からそう言っているようなものなのです。
思いつくまま行動しても上手くいくのは難しい
自分が苦手とすることを改めようとして、改善のための行動をすぐに行ったとします。
しかし、一度やると決めたことでも、途中で嫌になってしまったり、飽きてしまったりして継続できなくなってしまうケースは多いのです。
その際の言い訳として、「やってみたけど、私には無理だったんだ」と自分の中で勝手に限界を決めてしまい、結果的に自信をなくすようなことをしてしまっているのです。
ここで注意してもらいたいのは、ただ意識を変えて行動に移せば、変われるというわけではない、ということです。
自分の置かれている状態や状況を無視して、どこをどのようにすればいいのか、どこまで進めば良いのかも分からないままに進めば、変わるにも具体的にどう変わるのかがわからなくなってしまいます。
負の感情、負の思考の癖を知り、行動するための計画が大切
まず変わるためには、あなたの本質となる負の感情を知る、負の思考の癖を知ることです。
そして、行動に移すための計画を立てることです。
これらをはじめに知ることで、「こういう状態だから今の私はこうなっているんだ」と自分で気づくことができます。
そして、自覚した上であれば「どこからどのようにすればいいのか?」「今できることは何か?」について頭の中で考えることができますよね。
次に頭の中で考えていくときに大切なことは、楽しくかつ、具体的に自分がそうできているというイメージをし、行動につなげていくことです。
今の状態である負の状況や状態を、まず自分自身で受け入れたうえで、脳での書き換えをします。
負の捉え方や考え方から肯定的に脳で書き換えをします。
負のイメージのものを肯定的に書き換える
例えば、「朝起きるのが苦手で、いつも会社に行くギリギリまで寝てしまう」人の場合、この方の朝のイメージは、朝=苦痛、だるいということでした。
朝遅刻しないように、気持ち良く起きられるようになりたいということでしたので、こう私は提案をしました。
自分が朝起きたくなるようなテーマとして、何か朝の僅かな時間に楽しめること、朝早く起きたいと思うようなことをしたらどうでしょうか?それを考えてみてくださいと。
すると、この方は朝、一杯の美味しいコーヒーをミルで挽いて飲みたいということでした。
早速、翌日にコーヒー豆を買いに行き、次の日の朝から実行に移したそうです。
実際のところどのようなイメージをしたのか聞いたところ、自分が美味しそうにコーヒーを飲んでいるイメージだったそうです。
自分を知る➡脳での書き換え➡物事を負のものから肯定的に変える➡行動を見直し改善
人は変化する時は、いろいろな気づきがあったり、人間関係の中での自分自身を知ることもあります。
「こうなる!」、「こうする!」と自分で強く望むことで、変化し自己成長につなげることができるのです。
(岡本 裕子/メンタル&ボディ総合プロデューサー)