片づけの基本的なポイントを押さえることが大切
片付けができない、苦手な場合、考えられる原因は、
1)片付けの方法を知らない
2)何かのきっかけで片づけることが困難になってしまった(例:引っ越し・出産・家族の死・離婚等)
3)ADHD,アスペルガー等脳のなんらかの偏りで困難
の3つが考えられます。
片付けの方法を学ぶ、誰かと一緒にやる、等で改善できる場合もありますが、長期的、定期的にサポートが必要な場合もあります。
習字やピアノも急には上手になりません。何度も練習するうちに上達しますね。
それと同じで、片付けも得意な人もいれば苦手な人もいます。練習することで、上手になります。
片付けの基本的なポイントを押さえて、無理のない方法で、楽しみながらやりましょう。
片づけを始める前に、自分のこと、家の中のことをチェックします。
予備がないと不安、探して見つからなかったらすぐ買ってしまうなどの行動をしがちな方は、買い方を見直してみます。
収納場所にどれくらいモノが入るのか、予備はどれくらい入るかを調べてみます。
探し物が多いのは、要るもの・要らないもの、使うもの・使わないもの、好きなモノ・嫌いなモノ等いろんなものが混在しているから。
このような場合は、何がどれくらいあるのかを把握することから始めます。
自分がどれくらいの量なら管理でき把握できるのかを知ることも必要でしょう。
次に片づけが苦手な人の特徴的な行動を3つあげ、それぞれの解決策を説明します。
特徴1 あちこち片づけして結局どこも片付かない人
【特徴:1】
片付けが苦手な人の行動の例をあげます。リビングを片付けしているのに、他の部屋に置いているモノが出て来たら、その部屋にもっていかなきゃと移動し、移動した先の部屋で気になるものを発見して、そこでガサガサ片付けをやりだしてしまう。
そんなことはありませんか?
ついつい他の所も気になって集中できず、結局どこも片付かないまま・・・なんてことはないですか?
【特徴:1の解決策】
今日はここ、と場所を決めて、そこだけをする。引き出し1個とか、棚一つとか決めてやる。
広いところは、分割して行う。自分のお気に入りの場所から始めるのも手。
特徴2 片づけるものを見るだけでうんざりする人
【特徴:2】
いざ、場所を決めて片づけを始めてみたものの、一つひとつのものをどう片づけすればいいのかわからない。
しかもそれがたくさんあるので、見ただけでうんざりしてやる気が起こらない。
【特徴:2の解決策】
片づけるものを全部出して、何があるのかをまず把握します。
そのために、仲間(カテゴリー)分けをします。
仲間分けをしたら、さらに、「好きでよく使う」「好きだけどあまり使わない」「使わないけど取っておきたい」「あげる・譲る」など、自分の気持ちの部分と使用頻度・機能性の部分で分けやすい言葉で4つに分けます。
「好きでよく使うもの」は収納部分に戻し、「好きだけどあまり使わない」「使わないけど取っておきたい」ものは別の場所に保管するようにしてモノの行き場所を決めていきます。
色で分けたら上手く行った、デザインで分けたら上手く行った、と言う方もいらっしゃいます。
特徴3 適当にモノを置くので必要な時にどこにあるのかわからない人
【特徴:3】
モノを適当に置いてしまうので、いざ必要な時にどこにあるのかわからない。
そもそも何があるのかさえも分からない。
【特徴:3の解決策】
大きなものから小さなものまで、全てのモノの住所(置き場所)を決めます。
場所を決めるだけでは、段々うやむやになりそうな場合は、棚と収納かごとマッチするように両方にラベリングをするといいでしょう。
住所を決めたら、必ずそこに置くようにします。
最初は意識することが必要ですが、続けることで、無意識に置くようになるでしょう。
収納部分にパンパンにものを入れると取り出しにくく、戻しにくいので収納が億劫になりがちです。
7~8割程度にし、余裕を持たせることで、取り出しやすく戻しやすい、パッと見渡せる収納にしましょう。
3つのポイント
・小さなところから1か所ずつ片づけを始めていくようにする。
・片づける全てのものを自分の気持ちの部分や利用頻度・機能性部分で分類して片づける。
・すべてのモノの住所を決める
これらのポイントを意識して片づけを楽しむ気持ちで取り組んでみてはいかがでしょうか?
(宮崎 佐智子/ライフオーガナイザー)