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子どもにとって最適な塾選びとは?

JIJICO 2016年5月12日 9時0分

新年度は塾選びのシーズン

新年度になり、あちこちで塾をどうしようという声が保護者間、新しい友達間で聞こえてきます。

教育業ももはやサービス業であるため、塾が生徒を取り込むために、どこも生き残りをかけ必死です。
大手も教室数を縮小し、移転の案内や閉校の案内が日々飛び交う一方、駅前などは、「塾通り」と銘打ち50人クラスの塾が乱立しているのです。

友達紹介キャンペーン、入塾料・授業料一か月無料なんて当たり前。
兄弟神話である「兄弟が入ったことがあるから必ず下の子も」なんて今や皆無に近いでしょう。
塾に対して、義理、恩なども薄れてきて、夏、冬の付届け、合格の御礼などほとんど無くなってきています。
やってくれて当然、塾は他にもたくさんある、嫌なら辞める、成績上がらないのなら辞める、こういう姿勢の方がほとんどでしょう。

塾選びで保護者が注意するポイント

嫌なら辞めるなどという手段は、表面的な対処療法でしかなく、辞めたい理由を根幹から解決しないと、環境を変えても同じことが起こる可能性が高いです。
辞めたい時に子供の話を鵜呑みにするのも危険です。
今通っている塾が満足できなくてもしっかり原因を追究してください。

また、子どものためという理由で塾側の思惑にはまらないことが重要です。
個別や集団、塾にとって受験生数が、多いほど利益は出ます。
塾は春夏冬の講習や特別授業で収入を得るのです。
月の売り上げは、決まっているのでその時が稼ぎ時なのです。

講習の前には、必ず保護者面談があり、講習を取るように提案するのです。

塾の新学期は、ほとんどが3月で学校の前倒しの授業を行い、予習をして学校で手を挙げられるようにします。
それはなぜかと言うと、積極性と学校側はみて、内申書が良くなるわけです。
復習に重点を置いている塾も勿論あります。

子どもに合った学習塾選びのために親ができること

学校選びもそうですが、学習塾も子供に合った塾を選ぶのがポイントになります。
個別や集団はもとより、授業の進め方、責任者の対応、受験の時の対応、質問時の対応(集団でみんなの前で質問できない子もいます)など。

集団個別両方に言えますが、特に個別は先生が学生であることが多いため、学生都合で教える先生が変わる時が多いです。
季節講習のかかる費用も注意です。検定試験の取り組みなども同様です。
自習室の使い方、自習時に質問できるかも大事。振替授業があるか。集団で欠席した時の対応。たくさん、ポイントはあります。

入塾の時に塾側の一方的な説明だけでなく、保護者の方もたくさん質問をすることが大事です。
「この保護者は塾に対して熱心だ」と責任者は認識し、何かと注意を払って入塾後、こまめに子供の様子を見てくれます。

塾言いなりの保護者は手がかからない、いわゆる普通の親子としての処理になってしまいがちです。
受験生の親子は特に質問をする。
初めての受験生の保護者は特にわからないことが多いので、入塾時に責任者の対応を見定めることも大事になるかと想います。

学校以上に重要な塾選びは慎重に

ちなみに私は、入塾面談を最低でも二時間以上かけました。
子供の家庭内や学校での様子、友人、親子兄弟関係、大事なお子さんを高い授業料を出して頂き預かる以上、責任をもって接することで信頼していただき、子供、保護者、学校、塾が一丸となるためあらゆる情報を相互に得ていきました。

埼玉県の高校受験は、中学校側が高校側にアプローチできないため中学校を頼ることが出来ず親の役割が非常に大きくなる結果、塾をかなり頼りにするところがあります。

学校側が理解していない点があり、何度か中学校の担任と話したこともあります。
保護者の話題に、「中3の担任は当たりはずれがあり大事だよ」そんな話題が飛び交っているのも事実ですよ。
受験生を持つ保護者の方は、より慎重に塾選びをしてください。

(大崎 清美/カウンセラー)

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