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今話題の「スーパーフード」その魅力と今後注目の厳選3品!

JIJICO 2016年7月15日 9時0分

“スーパーフード”って何?

少し前から話題沸騰中の「スーパーフード」。
「スーパーフード」とは、植物由来だけでなく鮮魚や青果などまで幅広く、健康に良い栄養分を豊富に含む食品または加工食品のことで、近年では大変注目されています。
ここでは、「スーパーフード」のイロハから正しい採り入れ方など、お話ししていきます。

いわゆる「スーパーフード」は、上記のように栄養素を豊富に含む食品と言われており、私たちの身近にある食品から、日常的に手に入れにくい食品・製品 まで様々あります。
実は、「スーパーフード」については明確な定義がありません。(そのためここでは、“「スーパーフード」”と表記します。)
身近にある食品でいえば、例えば、ホウレンソウ、豆類、サツマイモ、サーモン(鮭)、ナッツ類、ホールグレイン、ベリー類などで、これらは一般的に「スーパーフード」と言えるとされています。
このようなことから、実は、「スーパーフード」とは、“何か特別なもの”ではありません。

欧米発の“スーパーフード”と、日本での高まり

アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどの先進国ではずいぶん前から「スーパーフード」と呼ばれる食品が出てきており、特にアメリカでは2004年ごろから話 題でした。
日本では、ココナッツオイルやアサイ、チアシードなどの製品が入ってきたことにより、その言葉や概念よりも製品のほうが先にメジャーになりました。
このココナッツオイルなどをはじめとして、健康・美容意識の高い層に特に人気となりました。

また、諸外国でも日本でも明確な定義がないだけでなく、公的認証もありません。
これにより、製造メーカー側が明確なデータを提示して説明するのはもちろんのこと、消費者も製品をきちんと見極めることが大切です。

“スーパーフード”の正しい摂り入れ方

簡単に言えば、「スーパーフード」は健康によい栄養素が豊富な食品ですが、栄養素が豊富だからといって、それ単体のみを食することはおすすめしません。
バランスの良い食生活を心掛けることを前提に、不足しがちな栄養素や病気の予防となりうる栄養素を、「スーパーフード」など普段の食事以外から積極的に取り入れることをおすすめします。
バランスの摂れた食生活には、厚生労働省・農林水産省が共同で掲げている『食事バランスガイド』を参考にすると良いでしょう。

たんぱく質や炭水化物、食物繊維など5大栄養素のうちで、バランスを考慮して、日頃不足しがちな栄養素、病気や疾患の予防となる栄養素を取り入れたり、ビタミンやミネラルなど抗酸化作用の高い製品を取り入れていきます。
「スーパーフード」のオススメの食べ方は商品により異なりますが、日頃のメニューやドリンク、デザートにトッピングする、また、プロテインや食物繊維などが豊富な食材については、忙しいときの朝食やダイエット時、スポーツ前などにもおすすめです。
このように、手軽にかつ継続的に摂取することでその効果を高めていきます。

また、継続摂取において、健康に害があるかなどが気になる場合や環境意識の高い方では、オーガニック製品を選ぶなども良いでしょう。(「スーパーフー ド」=オーガニック とは限りません。)
食品において、ある一定の基準を満たしているものは各国オーガニック認証ならびに有機JAS認証が貼られているものもあるので、それを参考にすることができます。
このように、自分にあった商品を是非見つけてみてください。

“スーパーフード”の多様性と今後。注目商品はこれだ!

当初、日本では「スーパーフード」は“珍しい商品”という印象が強かったように思います。
確かに、“珍しい”ものもありますが、しかし、これまで述べてきたように、栄養素が豊富に含まれ、健康や美容に良いとされる食品はたくさんあることに気づかされます。

アメリカ最大級のナチュラル製品見本市では、近年様々な製品が紹介されており、「スーパーフード」の素材例としては、スピルリナ、アサイ―、カカオ、ココナッツ、シアチード、プロッコリースプラウトなどがあり、その成長は世界的にも目覚ましいものです。
ここでは、私が注目するアメリカ最新事情を紹介します。

まず、『ホールグレイン』(全粒粉)です。
『ホールグレイン』は、ある研究によれば、心疾患・糖尿病・肥満などのリスクを減らす作用があり、注目されています。
これには、玄米や雑穀などいわゆる古来の穀物も含まれ、日本で昔から食べられている食材がアメリカでも注目されています。

次に、『藻類・海苔』です。
植物由来の商品には元々ビタミンやミネラル、たんぱく質が豊富で、こちらも日本人にはとてもなじみ深い食材ですね。
アメリカでは、これらを使用した海藻スナックがとても人気です。
まだ日本に入っている製品はあまり見かけませんが、日本でも食文化の影響から逆輸入的に再注目されるのではないでしょうか。
また、最近注目のスピルリナも青緑の藻類で、ビタミンB群、ベータカロチン、ビタミンE、マンガン、亜鉛、鉄分、セレン、γリノレン酸など様々な栄養素が含まれている高機能食材です。
現在はサプリメントにして摂取することが一般的で、悪玉コレステロールを減らし、心疾患などのリスク、ガン予防など様々な効果があると言われています。

最後に、『ヘンプ』(麻の実)です。
「スーパーフード」は、“ホールフーズ”や“ローフード”の概念にもつながっている部分も多くあるのですが、
これらの代表ともいえるのがこの『ヘンプ』関連製品で、市場拡大とともに、オメガ3やオメガ6などその優れた栄養素とその手軽さが大変注目され、今後も十分期待されています。
様々な生活習慣病の予防のみならず、栄養バランスに優れているので、妊婦や病中病後の栄養補給にも良いとされています。
ヘンプシードやプロテインが代表的な製品です。

出典・参考
- 『Livescience』 Reference: What are Superfoods? By Christopher Wanjek
- 『Nutraceutical World』 Slideshows: Five naturally superfoods on the Rise.

(長井美有紀/ビューティーフードアドバイザー、マーケティングスペシャリスト)

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