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まだまだ暑さが続く季節 犬の皮膚病にはご注意を!

JIJICO 2016年9月1日 9時0分

暑い時期に犬の皮膚病が増える理由

暑い季節というのは犬の皮膚病が増えるシーズンです。
これはいくつかの理由があるのですが、大きい原因としては温度や湿度の高さにより以下の問題が起こるからです。
① ノミやダニなどの外部寄生虫が増える
② 皮膚で細菌や真菌(カビ)が増殖しやすい
③ 環境アレルゲン(イエダニ、カビ、花粉など)が増えやすい

ですから梅雨、夏の動物病院にはノミ・ダニによる皮膚病や、細菌性皮膚炎、真菌性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎の犬、猫がたくさん来院されます。

皮膚病を予防するには?

これを予防するためにはいくつかのポイントがあります。
まず散歩などで外に出る犬、猫は春先からノミ、ダニの予防薬を使用すると良いでしょう。
実際ノミやダニが寄生してから治療するのは大変ですので、少し早めの時期から予防薬を使用することが理想的です。
予防薬や飲む薬やスポットタイプ(背中に滴下して使用する薬)などいろいろな剤形がありますので、飲み薬が苦手な子を飼ってらっしゃる場合は、主治医の先生に相談してみましょう。

また、熱中症対策にもなるのですが、温度だけでなく、湿度の管理も重要です。
夜は涼しいからとエアコンを切ってしまわずに、26から27度程度の温度設定で良いので、24時間エアコンをかけ、湿度が上がり過ぎないよう調節してあげられれば理想的です。

環境アレルゲンを0にするのは難しいでしょうが、まめに掃除をし、できれば空気清浄機を使用して、少しでもアレルギーが起こりにくい(あるいは起こっても重度の症状が出にくい)環境を作ってあげると良いでしょう。
シャンプーは頻繁にやれば良いというものではありません。
あまりに洗いすぎて皮脂を落としすぎても、あるいは洗わない状態が続き皮脂が溜まりすぎても良くありません。
シャンプーは幼犬、幼猫にも使用できるような肌に刺激性の少ないものを使用し、月に1,2回行ってあげると良いでしょう。
シーズーやシェルティ、ポメラニアンなど毛の長い犬種はサマーカットなど短めにカットしてもらい、通気性を良くすることも効果的です。

一つ一つの予防だけですべてが解決できるとは限りませんが、何もしないよりは発症しづらく、もし発症しても軽い症状で済むと思います。
そして最後に重要な事が、もし痒みなどの仕草を見せたり、皮膚に発疹、発赤などの異常を見つけたら、すぐに主治医の先生に診てもらいましょう。
早期発見、早期治療できれば強い薬を使わなくとも、短期間で治療できることがほとんどです。
数日で治るかもと様子を見ずに、早め早めの対応が大切です。

(沖田 将人/獣医師)

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