秋は何かを始めるには良い時期
秋も深まりゆっくりと充実した時間を過ごすには最適な季節になってきました。
このよい季節に、何か習い事を始めよう、趣味を深めようと計画したくなりますね。
そして、始めたものを是非、「自分にとって役に立つ」結果へとつなげたいものです。
何かをスタートさせるとき、人は結果を夢見てワクワクするとともに、「頑張らなきゃ!」と無意識にストレスをかけてしまっていることが多いものです。
習い事や趣味を始めるための準備にたくさんのお金や時間をかけなければ始められないとか、少々目標のハードルを上げたので、「よし、やるぞ!」と気合を強めに入れなければならない、そんなこともありそうです。
大事なことは、「新しいことを始める」ということより、「始めた新しいことを継続していくこと」です。
そのほうが、望む結果に確実につながるはずです。
始めたコトを頑張るのではなく楽しんでみませんか?
何を始めるにしてもスタートするとき、その人の行動には「意識」が働きかけます。
意識して行動に移しているので、ストレスのかかった状態になり、動くことに対して若干の違和感が生じることがあります。
この違和感が続くことで、せっかくスタートしたことを投げ出してしまう人も多いのです。
続けることがストレスになってしまっては、もったいないです。
毎日続けることがストレスになるのではなく、毎日の「楽しみ」へと変えるようにすることが大切です。
楽しむためには、望んでいる結果や成果が自分をウキウキ・ワクワクさせてくれるようなものに設定することが大事です。
スポーツジムに通うのであれば、メリハリボディの自分になってかっこよくなる!
楽器を習うのでしたら、新しい仲間と演奏を楽しめる!
英会話を身につけたら、ニューヨークに行って自分の言葉で楽しめる!
そんな楽しんでいることのウキウキ・ワクワク感を大事にして新しいものに取り組むのです。
これからスタートするものは「頑張りたいこと」というより「楽しみたいこと」に焦点をあてて選択していってください。
大切なのは無理なく続けられること
ですが、無理は禁物、毎日3時間も頑張って頭も体も疲れ切ってしまった・・・では、その日一日の充実感はあっても、明日は疲弊して脱力感しか残らないかもしれません。
無理をせず、ちょうどいいあんばいの時間設定、時間の長さと繰り返しの期間を考えることが重要です。
1日おきに20分、それに当てる。土曜の夜だけ1時間それに当てる。
仕事や今までの生活に自然になじむようにしたいものです。
「特別なことをするために、特別のことをするのではない。特別なことをするために、普段通りの当たり前のことをする」メジャーリーガーのイチローが言った言葉ですが、そのように考えましょう。
行動に対し無理なく時間を使っていくと、27日間で無意識が働きその行動が自動化・習慣化へと変っていくと言われています。
秋にスタートさせた習い事が、冬になったら「あれって、何だったんだろう?」ではなく「あ、なんか続けているなあ、私。だんだん楽しくなってきたわ!」という “当たり前”にしましょう。
結果より定着が、「自分にとって役に立つ」結果かもしれませんね。
(井島 惠子/人材育成コンサルタント・キャリアアドバイザー・メンタルコーチ)