年齢とともに体型が変化するのは何が原因か?
仕事などで同じ姿勢のまま数時間過ごすことはありませんか?
その姿勢は、どのような形ですか?
この姿勢次第で体型が変わっていくポイントがあります。
全身が移る鏡の前に移動してみましょう。そして、実際立っているときの姿勢を横から見てみてください。
背中は丸まっていませんか?それとも、腰が反って胸が高く上がっていませんか?
当然、そのような姿勢に合わせて骨や内臓も移動していきます。
そして、この姿勢を長時間続けることで、その形のまま筋肉や筋膜などが固くなり、どんどん戻りにくい体へと変化していくのです。
年齢とともに体型が変化するのはこのようなことが原因になっているのです。
体型維持には筋肉や筋膜を柔らかくすることが不可欠
仕事柄、お身体についてのご相談をよく受けます。
カウンセリングの中で「どのような身体になりたいですか」と質問をすると、「体が硬いので柔らかくなりたい」とおっしゃる方が多いことに驚かされます。
柔らかい身体は何かいいことがあると潜在意識の中に刻みこまれているのでしょうか。
ここで何を柔らかくしたいかを具体的に聞くと、関節を柔らかくしたいとおっしゃる方が少なくありません。
そのような方へいつも提案しているのが、筋肉や筋膜を柔らかするというものです。
筋肉の中には、血管やリンパ管、そして神経があります。
筋肉が固くなってしまうと、それらが圧迫され、冷え性、むくみ、だるさを感じたりすることがあります。
また、体の感覚が鈍感になり怪我をしやすくなってしまうことにもつながりかねません。
筋肉や筋膜を柔らかくすることは、体の中の状態を改善することにも繋がり体型維持には欠かせない条件です。
筋肉や筋膜を柔らかくする簡単エクササイズ
筋肉や筋膜を柔らかくすることが体型維持のために重要であるとお分かりいただけたと思いますが、そのために簡単にできるエクササイズを紹介します。
初めに立った状態で、バランスや重さ、柔らかさなど体の状態に1分間目を向けてみます。
まずはウォーミングアップを始めましょう。両手の手のひらを大きく広げ、腰のあたりを両手でたたいてみます(タッピングといいます)。痛くない程度がベストです。
腰は、丸めたり反らしたり、回したり、横へ倒したりしながらタッピングを続けます。
腰が終わったら、全身をくまなくタッピングしてみます。自然な呼吸をしながら行ってみてください。
続いて、ローテーション運動です。
椅子に座りウエストを捻ろうとしながら、右を向きます。ここで大きく吸って吐きます。これを左右で4セット行います。
ウエストの運動を4セットした後、次に足の甲を両手で握って左右にひねることを4セットし、同じようにふくらはぎ、太もも、上腕、前腕を行います。
すべてが終わったら立ちあがります。
ひねる前後で全身に変化があったかどうか目を向けてみます。
手や足も上げてみましょう。
上げやすくなっている方もいらっしゃるかもしれません。
私のスタジオではこのエクサイズを通じて体の中から美しく体系を維持できるお手伝いをさせていただきますが、ぜひ体型維持のためにこのエクササイズをやってみてください。
健康にもとっても良いですよ。
(川﨑 知郁子/ピラティスインストラクター)