新垣結衣さん主演のドラマで「恋ダンス」が話題に
新垣結衣さん主演ドラマのエンディングで踊られている「恋ダンス」が話題になっていますね。
そういえば、こういったドラマやミュージックビデオのダンス振り付けがブームを起こすということが、日本において定着しつつありますよね。
芦田愛菜ちゃんと鈴木福くんの「マルモリダンス」や、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」のダンスなどは社会現象となりました。
古来より、雨乞いや魔除け、盆踊りなど音楽と共に踊るという行為は存在したわけです。
皆さんも、楽しいことがあれば、自然と体がリズムをとる事があると思います。
しかし、いざ「踊る」ということになると、これまでは少し敷居が高かったのかもしれません。
日本人は、元来恥ずかしがり屋が多く、人前で歌を歌ったり、ダンスをおどったり、英語を喋る等といった、いわゆる表現をするということに対してとても奥手のように思います。
そんな日本人の中で、先にあげたダンスは、瞬く間に日本中に広がっていきました。
それには、いくつかの理由が重なっていると思われます。
日本でも少しずつ浸透してきたダンスを楽しむ文化
まず、日本人がダンスに対して少しずつオープンになってきたということが挙げられると思います。
学校教育の中にもダンスが必修科目として取り上げられるようになりました。
特に若い世代においては、踊るということが普通のことになってきているのかもしれません。
そういった流れもあり、風俗営業法におけるダンス規制も改正となったのだと思います。
また、振り付け師側の立場から見てみると、それらは誰もが比較的簡単に覚えて踊れるような振り付けになっています。
しかも、創作ダンスのようなオリジナルダンスですから、そこには、ある意味において上手い下手という尺度が存在しないわけです。
少し前の世代になりますがピンクレディーの歌をうたいながら踊れる方は結構いらっしゃいましたよね。
あれも比較的簡単でキャッチーな振り付けだと思います。
楽しければいいよね、というような感覚で踊って楽しめるわけです。
その上で、動画を撮影したり、それをアップロードしたりということが簡単にできる世の中になっているということも相まって、一大ブームを起こしたと考えられます。
踊る楽しさを経験してみてください
私がダンスで海外遠征をしていた時は、お酒を少し飲んで、みんなでダンスを踊るという風景をよく目にしました。
その光景は、本当に心から楽しそうでした。
楽しくなったから踊る、踊ると更に楽しくなるという好循環。
単純なことですが今まではあまり浸透して来なかった日本においても、少しずつ「踊る」ということが定着してきているような気がします。
本来、ダンスは上手い下手を競うものではなく、人生を豊かにするためのツールです。
恥ずかしがる必要はありません、上手く踊る必要もありません。
みなさんも、まずはブームにのって、格好など気にせず“楽しければ良いよね”のノリで踊ってみましょう。
そうすれば、身体が踊るだけではなく、きっと、心までもが踊り出しますよ。
(楡田 利克/ダンサー)