年末の忙しい時に面倒な大掃除
師走に入り、年賀状の用意、学校の懇談、年末の挨拶回り、年始の準備、来客も多くなるなど、年末ならではの用事が目白押しです。
その中でも最大の行事になっているのが「大掃除」ではありませんか?
大掃除は江戸時代から、1年の内に溜まった煤や埃を落とし、家を清め、年神様を迎えるという意味合いのある神事として行われてきたといわれています。
やはり新年は気持ちの良い家で清々しい幕開けを迎えたいものです。
しかし、なにも忙しい時に大掛かりな掃除をせずとも、一年間かけて順番に少しずつ掃除をしておくことで、年末は目立つところを掃除するくらいでキレイになるものです。
また、年末まで汚れを溜めてしまうと、なかなか取れないこびりつきに悩まされることでしょう。
一年間を通した計画的な『中掃除』がおススメ!
具体的には一年間を通して、それぞれの掃除に適した時期に『中掃除』をしておきましょう。
普段の掃除よりも少しだけ丁寧に、手の届かないところをするのが中掃除です。
4月頃から始めると、気候が良く体も動きやすいので掃除がはかどります。
●4月 暖かくなってきたので、暖房器具のない洗面所やトイレの掃除をしましょう
●5月 ベランダや庭の掃除は暑くならないうちに
●6月 衣替えのついでにクローゼットやタンスの中の埃を取ります
●7月 網戸掃除や窓ガラスを拭きましょう 暑いので水を使う掃除も苦になりません
●8月 カーテンを洗いましょう 気温が高いので、軽く脱水し濡れたままカーテンを掛けてもすぐに乾きます
●9月 キッチンのレンジフードやコンロの掃除は汚れがゆるんでいる蒸し暑いうちに
●10月 湯船が恋しくなる時期、お風呂掃除を丁寧に
●11月 照明器具や壁の拭き掃除
●12月 お正月の食品を入れる前に冷蔵庫の片付けをしてアルコールで庫内を拭きます
お正月の飾りをする28日までには部屋と玄関をいつもより丁寧に掃除し、新年を迎える準備をしましょう。
他にも、夏にフル稼働したエアコンの掃除は夏の終わりに、冬に使ったストーブの掃除は冬の終わりにと、次のシーズンにすぐ使えるようにしておくと、急な気温の変化にも対応できます。
毎年これを繰り返すだけで、年末といっても慌てずに、年中気持ちの良い家で過ごすことができるでしょう
物の整理をしておくと掃除が簡単に!!
掃除をする前に、まず物の整理から始めるのが鉄則です。
物が部屋中に散らかっていると、それを動かしながら掃除をしているうちに疲れて中途半端に終わらせてしまうことも。
出しっぱなしの物が無いようにすべて収納しておくと、掃除機がかけやすく、拭き掃除も簡単にできます。
キッチンもワークトップ上に何も出さずに収納しておけば、油分が付くことがありません。
インテリアに凝るあまり、いろいろ飾ってしまうと埃が溜まり拭き掃除に手間が掛ります。
物を整理し、不要な物は持たずに適度に飾る、そうすると掃除が断然楽になります。
また、普段から片付いていると、汚れた時にすぐに見つけやすく、こびりつくまで放置することがなくなります。
忙しい年末は大掃除に時間を取られることなく、普段から計画を立ててやっておくことをおススメします。
新年を迎えるにあたり気持ちの良い部屋にしておくのはもちろんのこと、いつも綺麗な部屋にしておけば、1年中良い運気の中で過ごすことができます。
(鬼海 有希子/整理収納アドバイザー)