受験生にとって合否を分ける冬休みの過ごし方
受験生にとって冬休みは「合否分け目の関ヶ原」です。
この冬休みにいかに効率的に勉強できるかが合否の鍵を握っていると言っても過言ではないでしょう。
では具体的に何を勉強すればいいのか?
それは受験する高校、大学の過去の入試問題です。
その狙い、目的、効果は3つあります。
1、過去の入試問題を解き自分の実力を知る
実際の入試問題を解くことにより、自分の実力が今どのくらいなのかを知ることができます。
そういう意味ではきっちりと制限時間も守って入試問題をやってみるのもいいでしょう。
「こんなに難しいんだ」
「こんなに量が多いんだ」
ショックを受けるかもしれません。自信をなくすかもしれません。
きっと強い危機感を持つことでしょう。
それこそが過去の入試問題をやる目的の一つです。
この強い危機感が「もう後はない。全力でやるしかない。」と背水の陣で受験勉強に取り組むやる気につながるのです。
2、受験先の入試傾向を知ることができる
過去の入試問題を解くことによりその学校の入試傾向を知ることができます。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言います。
入試問題は通常、合格するために絶対に解く必要のある問題と解けなくても大丈夫な問題が存在します。
例えば合格ラインが70点だとすると、出題者が是非とも解いてほしいと考えている問題が約80%、解けなくても合格させてあげるよという問題が約20%あります。
その解けなくても合格させてあげるよという問題20%を事前に知っていれば、それらの問題を捨てることができます。
ですから過去の入試問題を実際に解いてみて自分にとって難解だと思われる問題については20%までは初めから受験勉強から外してしまえばいいのです。
このことが決定的に重要です。
この時期、受験勉強をいかに効率的に行えるかが最も大切であり、自分にとって難しい応用問題を捨てることにより受験勉強はグッと楽に、非常に効率的になります。
3、過去問題を解くことで入試問題に慣れる
入試本番において一番気をつけなければならないのは「焦り」です。
程よい緊張感は時に集中力を増し、プラスの効果もあるのですが「焦り」は禁物です。
それは問題文や図表の読み落としや読み間違い、そしてケアレスミスを引き起こします。
焦りを防ぐためには入試問題に慣れるのが一番です。
見慣れた問題であれば「ああ、これね」と落ち着いて問題にあたることができますし、
読み間違いの心配もありません。
「慣れる」という意味では過去の入試問題は少なくとも2回、できれば3回繰り返して解いておくといいでしょう。
そしてそれだけ繰り返して解くためにも冬休みから取り組む必要があるということです。
最後に『合格するおまじない』を紹介しておきます。
神社に初詣に行った際に絵馬にこう書くのです。
「おかげさまで
〇〇高校(大学)に無事合格しました。
ありがとうございました。
(自分の名前)」
まだ合格もしていないのに、あたかも合格してそのお礼を述べているように書くのです。
これを書くのには相当な心理的な抵抗があります。
やってみるとわかるのですが、なかなかこの通りに書けるものではありません。
まだ合格もしていないし、絵馬は多くの人の目に触れるものですし・・。
でも、そういう気持ちを乗り越えてそう書くところにこそ「絶対に合格する」という覚悟と自信が生まれるのです。
受験勉強に行き詰まった時「大丈夫だ。自分は絵馬に合格しましたと書いたのだ。あの時自分の合格はすでに確定したのだ。自分はすでに勝ったのだ。」と弱気や不安を乗り越える力となるのです。
(長谷川 満/家庭教師派遣)