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スマホ依存とネットトラブルの防止策とは

JIJICO 2016年12月28日 9時0分

スマホ依存が学力に与える影響

以前、父親が与えたスマホに子どもがはまって言うことをきかなくなり、家庭不和に悩んでいると相談を受けたことがあります。
多くの親が長時間スマホをいじっている子どもを見て、「まだやってる」と感情的になりがちですが、こんなデータがあります。

2013年度に東北大学と仙台市教育委員会が共同で行った学力調査によると、スマホを始めてから1時間を超えると、時間が経つほどに前頭葉への影響が顕著に変わるとのことです。
しっかり勉強+スマホなしの学力テストは75点。
勉強なし+スマホ1時間以内で63 点。
しっかり勉強+1時間以上のスマホで61点。
スマホの利用時間に比例して成績が下がっていることが明らかになりました。

それまでは、成績が悪い生徒はスマホを長時間使用して勉強時間が少ないからと考えられていましたが、家でしっかり勉強している生徒でも、スマホを使う時間が長ければ、家で勉強しない生徒よりも学力が下がる傾向があるとのデータが出たのです。
毎日スマホをしていても30分とか40分と時間を決めている子は計画性もあり、睡眠も 大切に取っており、優秀ということです。
この結果から、寝る1時間前にはスマホをやめることがすすめられています。

ママ友同士がLINEにはまったりして、子どもに注意しても「ママだって」と切り返されてしまわないよう、親も日ごろから模範的に行動し、信頼関係を築くことも重要です。

ネットトラブルの現状と対策

全国WEBカウンセリング協議会安川雅史理事長によれば、ネットトラブルは思った以上に深刻で、悪ふざけや、目立てば有名になる勘違いで投稿した動画が迷惑行為、危険行為、犯罪行為に及び、逮捕されることもしばしばです。
事実確認が不確かでも、一度炎上すれば本人の個人情報は拡散、近所や本人や所属先の評判に影響するだけでなく、人生を台無しにし、自殺に至る悲惨な例もあります。

携帯電話番号が不足する中、解約されたワケあり番号を携帯やスマホを持ち始めた若者や子ども達が手にし、前所有者の関係者とつながることによって、なりすましや詐欺、ストーカー被害や、有害サイトにさらされたり凶悪犯罪に巻き込まれる可能性や危険もあります。 親しい間でも、ささいなきっかけや、ねたみや逆恨みから、LINEやTwitterなどで仲間はずれにし、水面下で陰湿、巧妙ないじめの組織化を招いています。
人知れず多くの家庭が不幸に陥れられたり、ひどい場合では子どもの将来や命を奪っている現実も無視できません。
また、LINEやメール等でのやり取りが主となり、顔を合わせて直接的に関わることに対する不安や恐れから、コミュニケーション不全を招くケースも出てきています。

親や祖父母や教師達はスマホやゲーム機や電子端末の機能に通じた上で、安易に与えず、知人以外と不必要につながる追加機能をオフにすること、有害サイトのフィルタリングを二重三重にかけ、依存させない指導、教育が重要とのことです。

『 惑わされてはなりません。悪い交わりは有益な習慣を損なうのです 』 コリント人への第一の手紙15:33

自分を信頼していない人からの指導は受け入れにくいので、親や教師など、子どもが信頼している大人と、人との関わり方や、時間制限の大切さを、巧みに指導し教育で来ますように。

(星河 愛子/健康心理士・カウンセリング&セラピー・コーチング)

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