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呼吸は出来るだけ鼻で行いましょう!鼻呼吸の大切さについて

JIJICO 2017年1月15日 11時0分

口臭や口の渇きの原因にも!口呼吸と鼻呼吸の違いとは?

最近は口腔内の乾燥や口臭でお悩みの方が多くいらっしゃいますが、そんな方の大きな原因の一つとして注目されているのが『口呼吸』です。

『口で呼吸して何が悪いのか?』という方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に呼吸は「鼻」で行うことが大切です。
なぜならば鼻は呼吸をするために作られた器官であり、酸素を有効に体内に取り込むための様々な機能を備えているからです。
ここでは、酸素をより多く取り込めるという事以外に、鼻呼吸が口呼吸より優れている点を3つ紹介したいと思います。

1、防塵機能 鼻は天然のゴミ取りフィルター

一つ目の機能は鼻がもっている空気中のゴミ取り機能・防塵機能です。
鼻には鼻毛が生えていますが、口の中には当然ですが気道含めて毛は生えていません。
口呼吸の人が風邪を引きやすい理由はもともと鼻炎もちであることはもちろんですが、鼻毛という防塵フィルターを通さずに呼吸をすることにも原因があります。
鼻ではなく口で呼吸をすれば、当然ですが様々な菌やウイルスが体内に入り込んで来やすくなります。
邪魔者扱いされる鼻毛ですが、その役割は空気中の大きな塵を防ぐためにあるのです。ですから、鼻毛はできるだけ抜かないようにして、お手入れはハサミ等でカットするようにしましょう。

2、加温機能 鼻で空気を温める

吸った空気は、体温よりも低いことが多く、その冷たい空気を直接肺に送り込むと肺は縮み上がってしまいます。
冬場、冷たい空気を口から吸い込んでむせ返ったり、咳をしてしまったりした経験がある方は多いと思います。
肺のために鼻を通ることで体温程度の温かい空気にして肺まで送り込んで上げるのが鼻のもっている大きな役目です。
例えば、南極や北極のような極寒の地で、凍りつくような空気を口から一杯に吸ったらどうなるでしょうか?
鼻呼吸ができなければすぐにプチ酸欠状態になってしまうでしょう。

3、加湿機能 鼻で空気を湿らせる

鼻は空気をあたためると同時に、湿度100%の空気にもしなければいけません。
鼻で空気を湿らせる必要がある理由が2つあるのですが、1つは肺や気管支の保護のためです。
乾燥した空気では肺や気管支の粘膜が乾燥してしまい傷つきやすくなります。

そして2つめの理由は『防塵』です。
『防塵は1番で登場したのに加湿機能とどう関係があるの?』となるでしょう。
実は一つ目で紹介した鼻毛による防塵機能は大きな塵を防ぐための物です。
加湿による防塵はPM2.5に代表されるような小さな塵を防塵してくれるのです。
仕組みとしては空気中の小さな塵が湿度で濡れると重くなり、粘膜に落ちてくることにより体内への侵入を防いでくれているのです。

鼻で呼吸ができないデメリットははかりしれず 鼻の改善法について

日本人の慢性鼻炎・副鼻腔炎の潜在的患者数は『約一億人』と言われています。
それほど日本人は鼻が悪い方が多いのですが、その多くは『自分は鼻が悪い』という自覚症状の無い方が多いです。
『寝る時にいびきをかく』『口をあけて寝ている』こんな方は鼻呼吸ができていないサインです。
鼻が悪いという理由でカラダに起こる症状は『え!?こんな症状まで??』というほど多くあります。
鼻呼吸を常にするためにも慢性的な鼻炎の改善にぜひ取り組みましょう。

アレルギーの一種なので肉体疲労の回復、食事バランス、運動、などをしっかりと行い免疫力を高めることが大切です。
しっかりと鼻から呼吸をして、生きるためにいちばん大切な酸素を体内の60兆個の細胞にしっかりと届け元気に毎日を過ごしましょう。

(早川 弘太/健康コンサルタント)

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