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勉強嫌いの子どもを好きにさせるために親が出来る事

JIJICO 2017年1月19日 9時0分

勉強を通じて得られるものは多い

私は、不登校の子ども達の学校復帰を支援する『心と学習の塾 こころ応援塾』を運営していますが、そこで出逢った子ども達のなかで三度の飯より勉強が大好き!という子どもは残念ながら居ません…。
不登校に限らず、程度の大小はあれども、心から勉強が好きと言う子どもに出逢うのはもしかしたら難しいのかもしれません。

しかし、こころ応援塾を通し、今更ながら勉強の大切さを身にしみて感じています。
なぜなら勉強というものは学力だけではなく
・ 人生の選択肢が増える
・ 忍耐力・自信が付く
・ 自分の本当の能力(得意なもの・苦手なもの)が分かる
・ 目標達成の自分なりのやり方を学べる
など、将来の夢の叶え方がいっぱい詰まっているからです。
できれば 子ども達には勉強を頑張る経験をして欲しいと願っています。

勉強嫌いな子どもを好きにさせるには?

では、多くの勉強嫌いな子ども達の共通点とは…
それは過去に勉強のことで怒られた経験がある、ということ。
その瞬間に、勉強=怒られる=避けたいものに変わってしまいます。

ただ怒ったり叱ったりしてはいけない、という事ではなく、できる限り自主的に勉強を行えるようサポートする事が大切です。
そんな中、私のこころ応援塾でお勧めしている家庭での勉強方法をいくつかご紹介します。

子どもの頑張りを認める言葉掛け

まずは言葉掛け。
期待せず認めるよう心がけてください。
テストなど親としては ついつい期待してしまいます。
ただ「勉強ガンバってね!」「良い点取れるはず!」など、期待する言葉は、時折、ただのプレッシャーになってしまう場合があります。
プレッシャーを感じてしまうと、その期待から先に逃げようと、逆に勉強から遠ざかったり、期待に応えられなかった場合にはその後のやる気を大きく削ぐ結果になる場合もあります。
もちろん期待するのは構いませんが、期待はできるだけ心の奥にそっと隠し、区切り区切りで「よく頑張ったから良いんじゃない?」「ここできるようになったの!」など 『結果』ではなく頑張った『経過』を認めてあげることが大切だと思います。

勉強を好きになる環境作り

環境面では2つ
1つ目は親が見守っている雰囲気を作るということ
低学年までは、自分のお部屋で一人よりはリビングでお母さんの料理している後ろ姿を見ながら。
雑誌を読むお母さんの隣で、などできる限り親の存在を感じながら勉強する方が集中力の継続やつまずきの防止に繋がると思います。
高学年から中1くらいまでは、個人の部屋でも構いませんが親の存在感を完全にシャットアウトするのではなく 生活音が届く程度に部屋の扉は開けておく、親が起きている時間内に勉強をさせるなど、親がいつでも見守っている空間作りをお勧めします。
徐々に長時間座る力や勉強の癖がつけば、その後は個人の空間で集中し勉強に励んでもらえれば大丈夫です。

2つめは家に地球儀や辞書、図鑑などを置くことです。
これらを置いて勉強しなさい!ではありません。
自然に置いておく事で調べる、見る、知る、の喜びを実生活の中で体験させる事が、その後の自主的勉強に繋がると思っています。

しかし、一番効果的な方法は親が勉強する姿を見せることであると私は考えます。
もちろん、親が参考書を必死にして受験するということではありません。
リビングで新聞を読む、読書をする。
調べ物をする時は、ネットでササっとではなく辞書で調べる。
料理本を研究するなど、普段から親も日々学ぶ姿を見せる事が子どもの勉強癖を付ける一番の近道だと感じています。

勉強とは元々「知らない事を知る」ということであり、それは喜びという快感を得られるものです。
元々勉強が苦手、勉強ができない子どもは居ないと思います。
苦手意識がついてしまったということは、勉強のことをつまらない・できないと勘違いしているだけです。
叱咤激励よりそのマイナスイメージを払拭してあげることが一番の応援方法だと思います。

(つだ つよし。/心理カウンセラー)

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