ナッツには健康に必要な栄養素が豊富に含まれている
近年クルミやアーモンドなどのナッツ類が注目を集めています。
スーパーモデルの栄養コンサルタントをつとめた方の著書でナッツ類が紹介されたり、世界的に有名なプロテニスプレーヤーの食事に関する著書でも練習の時の効果的な間食、栄養補給に優れていると紹介されたりしております。
その理由は当然ですが栄養バランスの良さです。
縄文時代の遺跡からも殻が発見されていて、かなり昔から食料として活用されてきたクルミを例に紹介すると、クルミの中には不飽和脂肪酸という成分が豊富に含まれています。
この不飽和脂肪酸は人体の酸化を抑制したり、肝臓の脂肪代謝を促してくれたり、肝細胞の再生を促してくれる働きがあると言われています。
また、クルミの脂質のリノール酸にはコレステロールを減らし、動脈硬化を防止する効果があると言われています。
これらの成分はクルミだけでなく、多くのナッツ類に含まれています。
カロリーが高い食品なので太りやすいというイメージが合ったと思いますが、カロリーが高い=太りやすい食品というわけでは無いのです。
また、一般的に食べられている前述のクルミやアーモンドなどのナッツ類はトリプトファンという睡眠や精神安定と大きく関係しているセロトニンの合成に欠かせない必須アミノ酸を豊富に含んでいます。
ナッツは健康だけでなく美容にも良い影響をもたらす
いままでの情報だけでも現代人に多い脂質異常、ストレス疲労などに良さそうですね。
ナッツを食べて死亡リスク減というデータがでていることは、このように脂質異常やストレス疲労などに対して良い結果が出ているからかもしれません。
ナッツ類の働きを東洋医学的に見てみましょう。
クルミなどは『温肺定喘(うんぱいていぜん)』という肺の機能を高め、気の不足により起こる喘息を解消するという働き、さらには『潤腸(じゅんちょう)』と言って腸を潤し便秘を解消する働きがあると言われています。
そして多くのナッツが属性とすると『潤』というカラダを潤す部類に入ると東洋医学的には言われているので、美肌のためにスーパーモデルが愛用しているというのも利にかなっていると言えると思います。
ナッツの食べ過ぎには注意!
そんなナッツ類ですが、食べ過ぎも当然ですが危険です。
食事の代替でナッツ類だけ食べるのはやめましょう。
どんな食べ物も『過ぎたるは及ばざるが如し』です。
コレステロールや精神安定に良い成分が含まれているからと行って、食品ですから効能効果を期待してはいけません。
過剰に食べたからと行ってそのような効果があるわけではなく、むしろ食べすぎることによるリスクもたくさんあります。
油が多いため、普段から下痢傾向のある方は、過食は禁物です。
ナッツの活用法としては食事の替わりというよりはスナック菓子、チョコレートなどのかわりにおやつやおつまみとして活用したり、揚げ物の衣や、サラダのアクセントなどお料理に活用するのが良いでしょう。
健康的な食事の基本はバランスです。
ナッツもそれのみを過剰に食べるのではなく、今回ご紹介したような方法で活用してバランスよくナッツの栄養素を活用するようにしましょう。
今日から早速スナック菓子からナッツにおやつを変えて見ませんか?
(早川 弘太/健康コンサルタント)