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子どもの成長にも大きく影響する!?春から始める習い事

JIJICO 2017年3月22日 9時0分

子どもの習いごと

春、新学期のスタート。
新しい生活と爽やかな気持ちで、夢膨らむ季節です。
学校での生活、勉強に部活、子どもの環境の変化だけでなく、習いごとなど親御さんもいろいろと考えることが多い時期です。

子どもの習いごとに関するアンケートでは、「現在習いごとをしている」「以前はしていたけれど、今はしていない」の合計が88.6%と、約9割のお子さまが何らかの習いごとを経験しています。
親心としては「子どもに様々な経験をさせることで、自信をつけて欲しい」「どんな才能があるのか知りたい」「心身ともに成長を期待している」という大まかな理由があるようです。
習いごとを始めた年齢は、「年少」が24.1%、次に「3歳」が16.8%、「年中」だと15%、と習いごと経験者のお子さまの大半が6歳までに始めています。
何を習うかによりますが、早く習い始めることでメリットを感じる親御さんの想いを感じずにはいられません。

習いごとの不動の人気

アンケートによって多少の順位の違いはあるものの、運動系の習いごとでずっと1位のまま根強い人気なのが「スイミング」です。
「基礎体力がつく」「最初の習いごととして最適」「そんなにお金もかからない」などなど、その人気ゆえの声はたくさん挙がっています。
ここでおもしろいのは、「東大生は小学生時代にどんな習いごとをしていたのか」という現役学生への調査でも、1位は「スイミング」で、小学生時代に水泳を習っていた東大生は一般の回答と比較して、2倍もいるのです。

後々振り返ってからの東大生の意見は「集中力」「忍耐強さ」「自分に足りないことを把握し、徹底的に繰り返す」から「自分から解決法を考え、人よりもしっかりと努力し、一度負けたライバルには負けないような気持ちを身につけた」といった、受験に通じるような要素もあるようです。
自らを分析し、弱点克服に向けての目標設定。自然とそういった習慣が身につく習いごととも言えるでしょう。

習いごとで新しい世界を開く

多くの専門家が口をそろえて言う、習いごとの2大メリットが「日常生活ではできない体験の機会が増える」「子どもの世界が広がる」です。
子ども自ら目標に向けて努力し、その結果達成感を得たり、上達する喜びを感じるのではないでしょうか。
どうしても学校や家庭の中だけでは、体験することは限られてしまうものです。

習いごとでは日常的な場所から飛び出て、非日常的な空間で体験することに意味があるのです。
普段出会えない人との関係、思いもよらぬ驚き、挫折、そしてそれを乗り越える喜び。
習いごとを通じて、色んな世界の扉を開くことになり、多様な価値観に柔軟になれるのです。

泳げなかった子が、泳げるようになる。
話せなかった英語が、少しでも話せるようになる。
できないことができるようになる。
そういった達成感を得て、多少のことを我慢すれば乗り越えられると感じ、精神的に強くなれるのが習いごとの醍醐味です。

最近では学習系の習いごとでも、ICT技術を活用したプログラミングの人気も高くなっています。簡単なものから本格的なものまで、時代の流れとともに普段身近なiPhoneなどの機器に関連する技術に触れるのは、子どもの好奇心を刺激すると言えます。

習いごとランキング上位の英語でも、外国人の先生とのコミュニケーションだけではなく、最近ではPCやタブレットを使った学習との組み合わせの人気が上がっています。
効率よく学習をできるツールも増えているのもその背景にあるでしょう。
ただ、学びことの根底にある「目標設定とその結果の「達成感」が自信につながる、というのはどんなに時代が変わっても変わらないものです。

(田中 正徳/次世代教育プランナー)

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