新入社員の心構え
皆さま、入社おめでとうございます。
とにもかくにも、晴れがましい日ですよね。
あなたの人生の大きな区切りです。「社会人になる」のですから、いままでの学生などの生活とは全く異なることを心に留めておきましょう。
「社会人と学生の違いを理解しているか?」
まずはこれがわかっていないと話しになりません。
いろいろ違いますが、やはり大きいのは会社に勤めている場合「給料をもらっている」、これに尽きると思います。
学生は「お金を払って学んでいる身」つまり、学生は学校にとって「お客様」、社会人ということは、「労働契約」を会社と結んで労働と給与を相互に合意して契約しているのですから、会社側からみれば、当然あなたは「お客様」ではありません。
あなたの働きは給与に見合うものである必要がありますし、あなたの側から見れば、会社の給与や待遇はあなたの働きに見合うものでなければならないわけです。
「お互いに価値を提供しあうパートナー」この意識が重要です。
まず新入社員がすべきことはなにか?
はっきりいって、初めは新卒の新入社員は全く戦力にはなりません。
どんなに能力や技術を磨いた人も、まず3ヶ月は周りに振り回される期間、つまり順応することが大変重要です。
ただそこで周りの環境や自分の立ち位置、何をする部署なのか、そういったことを理解してしまえば、あとはかなり楽になりますし、能力を吸収したり発揮したりすることができるようになります。
逆をいうと、この3ヶ月に順応しないと、あとが少し(かなり)大変になってくるということです。
そういった意味で、新入社員がすべきことは「順応:つまり会社の環境に慣れる」ということに尽きます。
「社会的スキル」これだけ守っていれば大丈夫!最初の3ヶ月
沢山いっても、きりがないでしょうから、絞りに絞って6つをあげます。
(1)「時間を守る。絶対に遅刻しない。」
最低限のことですが、「電車が遅れました~」というのは言い訳になりません。
だから、どんなにぎりぎりでも、最低15分前には着席できるように時間をくみましょう。
どんなにぎりぎりでも、です。
そのあと周りの方と挨拶をし、雑談出来る時間があるかどうかがとても重要です。
(2)「身だしなみに責任をもつ。」
スーツやワイシャツは、アイロンをかけ靴は簡単にでも磨きましょう。格好良くある必要はありません。
清潔感が重要。信頼感を与えられるかどうかです。
(3)「荷物はコンパクトに」
カバンの中に不要なものを持っていると、あまり頭が良く見えません。
必要な時に必要なものがすっと出てくる。いらないものは入れない。整理整頓。
(4)「挨拶と笑顔」
苦手だなあと思う人は、鏡の前で練習しましょう。
時間を守れて、身ぎれいで、笑顔で挨拶できるというのは、長く社会人をつづけていくために、実際の能力以上に重要な「社会的スキル」です。「おはようございます」「ありがとうございます」「かしこまりました」「お先に失礼致します」・・あたりまえの挨拶を、笑顔と共にきちんと明瞭に、相手の目を見て言ってください。
(5)「姿勢を正しく」
座っているときはさておいて、立ち姿勢はその人がどんな人かずばり出てしまうものです。
自分の立ち姿勢を、全身が見える鏡でチェックしましょう。
まっすぐ背を伸ばして、あごが下向きになっていないか?姿勢が悪いと、自信がないように見えますよ。
(6)「与えられた仕事は、きちんとこなす」
最初は、基本的な事務仕事や電話など、「つまらない」仕事が多いかもしれません。
でも与えられた仕事をこなしていくことで、信頼が積み上げられていくのです。
つまらない仕事すらきちんとできない人に、会社は仕事を任せません。
想像以上に、周りはあなたをよく見ています。
また、指示を受けたらメモを取ったり、繰り返して内容を確認することは忘れずに。
あなたなら、大丈夫!自信を持って笑顔で行きましょう
いろいろ書きましたが、すでに会社はあなたを選んでいるのです。
だから、あなたなら大丈夫!緊張するかもしれませんが、頑張る人には周りも助けてあげたくなるものです。
上記のことに留意し、健康に気をつけて、無理をし過ぎず、働くことを通じて自分を高め、楽しい社会人人生を送ってくださいね。
ファイト!!
(芝崎 美幸/産業カウンセラー)