子どもに好き嫌いがありがちなのは大人より味覚が敏感だから
子どもの食べ物の好き嫌いに頭を悩ますお母さんは多いと思います。このまま好き嫌いの多い大人になってしまったらどうしよう・・・。栄養のバランスが偏って健康に影響が出ると心配!と、つい不安になってしまいますね。
そもそも、子どもは大人よりもはるかに味覚に敏感です。舌の表面にある味覚を感知する「味蕾(みらい)」と呼ばれる器官が、様々な味を経験した大人のように摩耗しておらず、まだとても敏感なのです。
特に酸味や苦味は「腐っているのでは」「毒ではないか」と警戒してしまいます。ですから、苦味のあるピーマンやセロリ、ゴーヤなどは子どもに嫌われますね。また、匂いのきついニンジンや触感の悪いトマトやシイタケなども子どもはなかなか食べてくれない場合があります。
そこで、1月25日の「ホットケーキの日」にちなんで、デコホットケーキを使って子どもに苦手食材を食べさせることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
親子でデコホットケーキを作るときのポイント
苦手食材を混ぜ込むデコホットケーキを作るときのポイントは3つ。
1.苦手な食材の原型を知る(食材を隠して使わない)
2.一緒に調理することで食材に親しみを持たせる(原型が変化する面白さを味わう)
3.ホットケーキを思い思いに飾ることで愛着がわく(食べてみたくなる)
このポイントを押さえたら、後はお母さんの感性と腕の見せ所です。
参考例をあげてみましょう。
ニンジンやピーマンなどをミキサーにかけ、それぞれ色の違うホットケーキの生地を作る 苦手食材をジャムにしてトッピングに使う 苦手食材をフライにして食感で楽しませる ホットプレートで直径10㎝くらいの小さなホットケーキを焼いて、色んなトッピングを楽しめるようにする 「トッピング対決」など、遊び心を取り入れる後は、子どもの好きなフルーツや生クリーム、チョコレートなども一緒に用意してみてはいかかでしょうか。
子どもは甘味が大好きです。嫌いな食材でも甘みを加えることで食べてくれるかも知れませんね。
大切な事は、食材に対して興味を持たせ、苦手意識をできるだけ作らせないことです。できれば一緒にスーパーへ食材探しに出かけましょう。産地や生産者の方々の話をするのも良いですね。
また、お母さんと一緒に調理をすることで親子のコミュニケーションも取れ食に対する関心も深まります。子どもがどんなデコホットケーキを作ってくれるのかお母さんも楽しみですね。
子どもだって自分で作れば、また美味しさも変わることでしょう。子どもが苦手食材を食べることができた時は、その場で思い切りほめてあげましょうね。寒い冬、親子で楽しくデコホットケーキを作って食べると、心も体もきっと温かくなりますよ。
(渋谷 亜佐子/家庭教育コンサルタント、マナー講師)