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バレンタインデー、本命じゃない人への「義理チョコ」のそつのない渡し方

JIJICO 2018年2月6日 7時30分

今年もバレンタインデーがやってくる

冬は次から次へと行事がある季節。お正月が終わったと思ったらもう、バレンタインデー商戦が始まっています。このバレンタインデー、愛する人に気持ちを表す記念日として世界各国で祝われています。

バレンタインデーが日本に定着したのは1970年代後半と言われますが、「チョコレートを贈ることで、女性から男性へ愛を伝えられる日」という日本独自のスタイルで習慣化してきました。このスタイルをオリジナルとして、本命でない人に渡す「義理チョコ」や女友達など友達同士で交換する「友チョコ」なども、今や馴染みある言葉になっています。

義理チョコを渡す際の3つのポイント

ビジネスシーンではこの「義理チョコ」、職場の上司への感謝を表すのに一役買ってくれる期待大です。また、男性社員とのコミュニケーション向上にもいいのでは?「義理チョコ」を渡す際は、次の3つの点に気を付けましょう。

1. 価格は1000円前後で十分です

高級な一品を贈る必要はありません。何千円もする高級なチョコレートは、相手の負担になるだけでなく、ひょっとして自分に気があるのかな?という期待を持たせかねません。あくまでも「義理チョコ」としての本分を守ることが大事です。「皆さんに配っているのですよ」とアピールすることを忘れずに。日頃お世話になっている上司、先輩、同僚に、同じぐらいの金額で同じようなチョコレートを渡すようにしましょう。

2. 早く出社して机に置いておきましょう

「義理チョコ」は、渡すタイミングが大事です。職場の1日が始まってしまうと、忙しさに紛れて渡しそびれてしまう可能性も。

みんなよりも少し早く出社して、机の上に置いておきましょう。そうすることで、「義理チョコ」が公になるというメリットもあります。

また相手の人にとっても、「義理チョコ」をもらったことを職場で話すきっかけになるので、良いムードで1日をスタートできます。逆に人目につかないところで渡したり、業務終了後に渡したりはNG。こそこそしているような印象を与え、予期せぬ噂の素になり兼ねません。

3. 必ず一言、手書きのメモを添えて

チョコレートには、手書きのメモを添えて贈りましょう。「いつもお世話になり、ありがとうございます。○○より」だけでもいいのです。

デジタルの時代だからこそ、手書きの文字に感謝の思いが映されるというもの。とはいえ長文だと、「義理チョコ」の手軽さが消えてしまいます。

感謝の言葉を入れるにしてもひと言ふた言を意識して。またメモやパッケージはいわば「見た目」です。「見た目」が美しく整った姿であることも贈りものとしての必須条件。持ち運びの際に汚れたり、破れたりしていないか気を付けましょう。

義理チョコは職場のコミュニケーション手段として活用できるかも

若い世代の人は驚くかもしれませんが、ひと昔前までは日頃の感謝を表すのに、職場の上司にお中元・お歳暮を贈ることが、さほど珍しいことではありませんでした。

以前と比べ働き方や職場の環境が多様化するにつれ、お中元・お歳暮の習慣は減ってきたようです。世の中がカジュアル化してきたといえる今の時代、「義理チョコ」は上司や職場の人に感謝を表すギフトとしての手頃な口実になるのではないでしょうか。

職場のコミュニケーションは人と人との関係が基本です。良い空気を作り出すひとつの手段としてうまく活用して下さい。

(城戸 景子/イメージコンサルタント・マナー講師)

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