掛け布団・敷布団の買い替えタイミングを考えてみよう
布団ってどのくらいの年数で買い替えるの?どのようになったら寿命なの?意外と皆さんご存知ないかもしれません。布団は掛布団と敷布団によっても経年劣化の見分け方や買い替え・リフォームなどのタイミングも変わってきます。
掛布団の場合は10~12年の使用が目安
基本的に敷布団よりも寿命が長く、通常は10~12年程度使用できるのが目安となります。
羽毛布団の場合は襟元など汚れやすい部分や縫い目付近の生地が破けたり、薄くなってダウンが飛び出して来たら、買い替え又はリフォームを検討ください。布団カバーを替えるときに1粒2粒程度のダウンがでているうちはまだ問題ありませんが、あきらかにそれ以上のダウンが飛び出ているようでしたら即使用を中止してくださいね。
羽毛の細かいホコリを吸い込むとよくありませんので決して布団カバーをしているから大丈夫…とは考えないでください。羽毛布団もわた等の掛け布団の場合も、「生地のやぶれや布団が薄くなってきた」「羽毛やわたに偏りがでてきた」時が寿命による買い替え又はリフォームの頃です。
もともと高品質のものや思い入れのあるものは、その素材や状態にもよりますが専門店でリフォームする事も可能です。劣化を防ぐためにも掛布団には掛布団カバーを掛ける事をおすすめします。
敷布団の場合は掛布団より傷みやすく5~10年が目安
敷布団の場合は基本的に5~10年位が寿命とお考えください。掛布団に比べて敷布団は毎日つぶされ、汗や皮脂汚れもより付着・浸透するので敷布団は傷みが早いのです。
主にやわらかい・軽い敷布団ほど沈みやへたりがでやすく支持性が悪くなります。すると寝返りがうまくうてなかったり、寝姿勢が悪くなり腰痛の原因などにもなります。早いものでは2~3年で上記のようなつぶれ・へたりがでる場合もあります。
真ん中付近にあきらかに「へこみ」がでている。せんべい布団のように硬すぎる。布団がボコボコしてきた。臭い汚れがひどい。このような症状があるようでしたら、買い替えのタイミングです。
なお、汚れや臭いの場合は丸洗いクリーニング(敷布団の場合は2~3年に1度が目安)で解決する事が多いです。また、布団の素材によっては「打ち直し」といって、お持ちの敷布団の中わたを再利用して新品同様な形にリフォームする事も可能です。
良い寝具、手入れのよい寝具は快眠と健康へつながります。より快適で気持ちよく眠れますように…。
(米田 創/寝具小売店主)