昔ながらの和装は男性が格好良く見える魔法のファッション
私は着付け師ですので結婚式では、花嫁・花婿様の着付けを担当いたします。日本人でありながらも今では、ほとんどの花婿様は七五三以来、着物を着るのは初めての方が多いのが印象的です。
しかし、改めて「紋付き袴」のご自身の姿をご覧になるとまんざらでもないような表情になり、「和装は苦手意識」から「かっこよく見えるアイテム」に変身しています。このように「着物」には男性をかっこよく魅せる魔法のアイテムといえるのではないでしょうか。
男性着物は見えないところへのこだわりが楽しめる
男性着物のおしゃれは女性とは違い、見えないところにこだわりを持つこと。例えば、長襦袢・羽織などに様々な柄が描かれた裏地などです。
現代の洋装ファッションでも「時計・ベルト・靴」など一見分かりにくいところにこだわりのセンスが光りますよね。着物も洋装も「さりげないおしゃれ」の感覚は昔も現代も同じだと思います。
確かに、日常から着物を着ることはなかなか容易ではありませんが、このようにかっこよく男性が着こなせるアイテムであれば、ビジネスとして取り入れてくる企業様もあります。
ファッションブランドでも手軽に着ることができるデニム生地の着物やこれからのシーズンにはよく見かける浴衣であったり「男を上げる技」として男性向け着付け教室などもありますから気軽に利用してみるのも良いと思います。
日本に西洋文化の衣装がはいってきてから140年あまり。日本人の食生活も体系も変化してきました。しかし、私たち日本人男子の「サムライ」の心は昔も今も変わりはないのではないでしょうか。「着物」を装うという事は日本人であることを再認識する良い機会でもあると思っています。
(杉山 幸恵/ウェディングプランナー)