白米・糖質がダイエットの天敵となってきた
最近の日本では「糖質制限ダイエット」が主流になっています。「白米は糖尿病のリスクがある!」「白米はダイエットの天敵だ!」という記事を目にすることも多くなりましたが、弥生時代から「お米」を食することで、私達の世代まで命をつないでいただいたことは紛れもない事実です。
今後、我々日本人はどのようにお米と向き合ったら良いのでしょうか?ダイエットにおける白米や糖質に対する考え方についてお伝えいたします。
デスクワーク中心の現代人には白米は不要だけどやはり食べたい
炭水化物であるお米は腹持ちが良く長時間の肉体労働をするためには適している食材です。また精米している白米に比べ、精米していない玄米の方がビタミン、ミネラル、食物繊維など健康を維持するための栄養素が豊富に含まれているのは間違いありません。
つまりデスクワーク中心のお仕事で体を動かすことが少なくなった現代人にとって、摂取する必要のない食べ物の代表が「白米」です。しかしそうは言っても、日本人ならば白米のツヤでピカピカな銀シャリを食べることが幸せ!と感じる心を否定することはできません。
体に良い・悪いの二極論ダイエットはストレスで失敗しやすい!?
人には体と心があります。そして健康にも体の健康と心の健康の二つがあります。
よく健康的にダイエットをしていく上で一つの食べ物に対して、「体に良い?悪い?」という二極論で話をすることがありますが、その考え方はたとえ一時的にダイエットに成功したとしても、長期的な視点では大きなストレスを感じ心の健康を害した結果、リバウンドの要因にもなりかねません。
24時間の臓器の活動サイクルに合わせた食事法を理解する!
そこで今回ご提案するのが、白米を食べながら健康にダイエットできる24時間サイクルの食事法です。
人間の体は時間帯によって活発に働く臓器の時間帯が異なります。
4:00〜12:00は直腸が働く排泄の時間
12:00〜20:00は胃が働く消化の時間
20:00〜4:00は小腸が働く吸収の時間です。
健康な子供を見ればわかりますが朝、学校に行く前にドッサリ排便が出るのが昔から言われる健康体の証ですね。
私が最もオススメしている食事法は、朝食は排泄を促すために消化の最も良いフルーツをお腹いっぱいいただくことで、午前中の排泄をスムーズに促します。
そして消化の良い時間帯の昼食時は白米を中心とした自分の好きな食べ物をいただき心の欲を満たす時間です。
最後の夕食は、動く必要のない時間帯のため、炭水化物を食べないことを心がけます。
心と体を満たすダイエットで健康的に痩せよう
これからの時代のダイエットのキーワードは心と体を満たすことにあります。「白米を食べたい!」という日本人なら誰もが持つ自然な欲求を否定することなく自分の体を大切に扱いながら人体の24時間サイクルに合わせて健康的に痩せることがこれからの時代に必要なことかもしれません。
(日高 靖夫/パーソナルトレーナー)