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いよいよゴールデンウイーク。5月病にならないためには?

JIJICO 2018年4月30日 7時30分

心身の調子を崩しやすいきっかけが大型連休

もうすぐ楽しいゴールデンウィークですね。「連休は楽しみだけど、休み明けが憂うつ・・・」と考える人は多いのではないでしょうか?

せっかく通い始めた学校や会社を「辞めたい」と思う人が多くなるのもこの頃です。入学、入社、昇進、転居など、新しい環境に慣れようと気を張っていたものが、連休で気が緩み、なかなか元には戻りません。

五月病の症状としては、不安、焦り、イライラ、抑うつ、無気力、不眠、食欲不振など、様々な体調不良が現れます。休み明けのメンタル不調を防ぐには、心も体も疲れすぎない工夫が必要です。体が疲れすぎても心に影響が出ますし、心が疲れすぎても体に影響が出てしまいます。そして、疲れすぎると無気力になり、物事を深刻に暗くとらえがちになります。

疲れすぎずストレスを上手に逃がすことが重要

疲れすぎない事、ストレスを上手に逃す工夫を心がけることが大切です。ストレスにいつもさらされている人は、ストレスを感じにくくなっている場合があります。

自分のストレスを理解し、初期の段階で解消することを心がけましょう。好きな音楽やリラックス効果のある音楽を聞く、湯船にゆったりとつかる、友達と話をする、カラオケで思い切り歌うなど自分に合うストレス解消法を見つけましょう。

あえて身体を動かして軽い運動をするのも良い

休日は、何もせずごろごろするのも良いですが、たまには体を動かして、心身のリフレッシュを図ることもストレスをためない方法になります。頑張りすぎず、普段運動習慣のない人は、わずかな時間でもストレッチや散歩、早歩きをしたり、15分くらいで良いので手軽にできる軽い運動を心がけましょう。

ストレスや緊張を受けると呼吸が浅くなり血中の酸素が減り、筋肉の緊張を高めてストレスをさらに強める原因にもなります。普段から意識して深い呼吸を取り入れましょう。ヨガの呼吸法も、精神を安定させる働きや不安や入眠、覚醒を調整する能力をコントロールするのに役立ちます。

日々の不安を減らす工夫をする

そして、ネガティブな心理にならないためには、日々の不安を減らす工夫をすることです。例えば…精神的に不安定になったら誰かに話す。その他にも、ストレスを感じたことを紙に書き出すことで不安や怒りを軽減するのに役立ちます。紙に書くことで、客観的に物事を見つめ、何に悩んでなぜ悩むのか?解決策はあるのか?何ができて何ができないのかをはっきりさせます。

完璧な人間はいないので「自分を責めない」で

そして大事なことは、自分を責めない事です。自分を責め続けると情緒不安定になります。人は誰でも失敗や挫折、気持ちが後ろ向きになってしまうことがあります。「こんな自分じゃいけない」「自分はダメだ」と責めないでください。完璧な人間なんて一人もいません。

ストレス状況の中で、多くの人は頑張っていると思います。頑張りすぎると疲れて落ち込んでしまいます。せっかくの連休、連休明けの不安を考えてももったいないので、楽しい時にはその時間をしっかり味わって、連休明けは気持ちを切り替えて、生活のリズムを整えましょう。「心が不調だな」と思ったら、今の生活、考え方に無理が生じているサインです。

時間の管理を見直したり、考え方を変えたりして、ストレスをため込まない解消法や、生活習慣を身につけましょう。案外「こうしなければいけない」と思っていることは、そうでなくても丈夫なことも多いはずです。

(飯塚 和美/心理カウンセラー)

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