連休などで普段とは違うことをするのはストレス源になる
長い休みというのはたっぷりある時間を自由に過ごせるというものの、普段慣れている時間の過ごし方とは違うので時間をどう使って良いのかわからず思いつきでどこかに出かけたり、結局何もせずダラダラ過ごすだけになってしまいがちです。
何をするにも言えることですが、普段とは慣れないことをするというのは緊張もしますしメンタルにとってはストレスになり、そこから自律神経が乱れて体調不良や精神不安定の原因にもなってしまいます。
「春バテ」も環境の変化で起こるもの
最近よく言われるようになった「春バテ」も、新生活や気温の変化など普段とは違う(以前までとは違う)環境の変化がストレスになって自律神経が乱れるという同じメカニズムが働いて体調を崩したりやる気が出なかったりする、いわるゆるバテた状態になってしまうんですね。
ですから連休と言ってもあまり変わったことはせず、なるべく普段と同じように過ごすことが春バテ対策になるでしょう。
休みから日常に戻る変化がストレスとなってメンタル不調になりやすい
しかしながら連休中にたっぷりお休みを満喫したという方でもまた日常に戻るという、連休の過ごし方とは違う環境の変化が新たなストレスになるため度重なるストレスによってメンタルの不調やうつ状態に陥りやすいので注意が必要です。
ただどうしても気分が落ち込んでやる気が出ないという方はどうしたらうまく気持ちを切り替えて日常に戻ることが出来るのでしょうか?
メリハリを付けて「これからすること」を考えるのが重要
とにかくまず大事なのは、何でも物事にはメリハリを付けることです。つまり過去を引きずらないこと。過ぎたことは過ぎたこととして見切りをつけ、そこからパッと未来に向けて思考を切り替えるんです。
今は何となくやる気が出なくてしんどくても、まずはその現状、現実を受け止めて今日すること、これからすること、そして明日からすることだけを考え、過去を考えないようにしてみましょう。これから先のことだけに集中するのです。
しんどい状態ならひとまず現実を受け止めて切り替える
といってもまずは現実を受け止めることが先決です。今がしんどい状態のままなのに、それも忘れて先のことだけ考えろといわれても人はそう簡単に気持ちを切り替えられません。
ですから今自分はしんどいんだ、やる気がでないんだということをしっかり認識し一旦この現実を受け止めてからしばらく経って心に余裕ができたところでようやくこれから先のことに思考を切り替えるんですね。
最初にも説明しましたが、何でも急な変化はストレスでしかありません。悩みでも何でもいきなりサッと気持ちを切り替えられるのではなくやはり一旦今の現状、現実を受け止めてからそこから穏やかに変化させていくことがメンタルに無理のないストレスのかかりにくいうまい気持ちの切り替え方だと言えるでしょう。
精神論や根性論のように無理やり自分に言い聞かせて気力を奮い立たせるのも悪くはないですがメンタルが不調になるメカニズムを知って、どうしたらうまく気持ちを切り替えていけるのか自分の心とうまく向き合っていきたいものですね。
(宮本 章太郎/心理カウンセラー)