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安眠のために!自分に合った枕の見つけ方・素材の違いを解説

JIJICO 2018年6月12日 7時30分


枕は必要? 枕が合っていないデメリットやリスクは?

日々枕測定に来られる方を見ると、皆さん色々な形の枕や使い方をされています。「枕をすると寝づらいので」「首にシワができそうで」と枕を使っていない、タオルを1cm程度の高さに薄く敷いて…と相当低い方、あるいは枕を2つ重ねてなど驚くほど高い方もいらっしゃいます。

寝ている時には仰向け寝・横向き寝それぞれの時間があってほしく(適度な寝返り)それぞれの体勢時に首や肩に負担のかけにくい寝姿勢があります。そのような寝姿勢をサポートするのが枕なのです。

枕が合っていないと、寝ている時や特に朝起きた時に首の痛み・肩こり・背中の張り・頭痛・手のしびれ等が起こってきます。年齢を重ねるほど、あるいは今までは何ともなかったのに蓄積されていたのか、急に痛みとして現れる事もあります。

高すぎる枕の体調への影響

横向き寝の時は寝やすく感じるものの、仰向け時には首から肩にかけて筋肉が緊張、いびきも。首筋の痛みや肩こり・腰痛の原因になります。

低すぎる枕の体調への影響

仰向け寝は少し低めがよいのですが、全体的に低いと横向き寝の時に肩への圧迫が強く肩の痛みや手のしびれ・頭痛の原因にも

硬すぎる・やわらかすぎる枕の体調への影響

硬すぎる場合は首への圧迫が強すぎたり、横向き寝時に顔や耳が痛くなったりします。また、やわらかすぎる場合は頭がグラグラと不安定になり首の痛み、頭痛にも。

素材による寝心地の違い・おすすめはパイプ枕

枕の素材はたくさんあり、自分の好きな感触・硬さもあるでしょう。素材には一長一短もあります。それぞれ、簡単に解説します。

ポリエステルわた系の枕

軽くてフワッと気持ち良い感触ですが、比較的不安定で夏場や熱がこもりやすい面も

羽根の枕

熱がこもりにくく涼しい感触。羽根の量にもよりますが不安定・高すぎる傾向があります。

低反発などウレタン系の枕

自分の頭の重さで沈むため、おおまかには合いやすい。暑がりの方には不向き。調整ができない。

そば枕

熱がこもりにくく涼しい。適度な硬さ。形が崩れやすい、高い枕になりがち。

パイプ枕(ビーズ枕)

つぶの大きさや硬さにもよるが比較的安定性あり。熱がこもりにくい。

私のおすすめとしてはパイプ枕です。枕の構造(調整ができるタイプ)にもよりますが、適度な硬さで安定性もあります。通気性もよく洗えるというのも良いところです。

枕で一番重要なのは「自分に合った高さかどうか」

ちなみに枕で一番重要な事は「自分にあった高さになっているか?」という事です。人それぞれ首のカーブの高さや肩幅、頭の丸みも違います。また寝ているベッドや敷布団の硬さにも影響を受けるのです。

可能であれば専門店できちっと問診や測定をうけて、高さ調整のできる枕を合わせてもらうのが一番です。自分では寝姿勢を見ることはできず、自分の好み(硬さや高さ)だけで決めてしまうと失敗する事も。ましてや手触りだけで決めるのはダメですよ。

枕の寿命と買い替え時期について

枕の素材にもよりますが、通常そば枕は3年、それ以外の素材は5年で新しい枕へ替えてくださいね!とご案内しております。5年で壊れる、使えなくなる訳ではありませんが、衛生面や機能や寝心地も悪くなってきますので、5年を目安としてください。

良い寝具、手入れのよい寝具は快眠と健康へつながります。より快適で気持ちよく眠れますように…。

(米田 創/寝具小売店主)

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