地震などの震災時でも電波に問題がなければスマートフォンが活用できます。スマートフォンには便利なアプリが数多くあり、また震災時に役立つWebサイトにもアクセスできます。今回は、筆者が実際に利用しているものを中心に解説します。
地震のリアルタイム情報を配信「強震モニタ」
強震モニタとは、防災科学技術研究所の強震観測網(NIED)の地震監視システムです。全国約700 箇所に配置された強震計の観測リアルタイム情報(正確には2秒後)のデータをWeb上で配信しています。
強震モニタ ホーム
http://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/
リアルタイムモニタ
http://realtime-earthquake-monitor.bosai.go.jp/
スマホ用アプリは、「強震モニタ」と検索し、アプリをインストールします。
このアプリは、地震の発生時にほぼリアルタイムで情報を音や色彩で確認できる特長があります。それにより、地図上でどのあたりで起きた地震なのか、揺れの強さはどのくらいか、地震波の広がり方でいつごろ揺れが来るのかなど多くの情報を得られます。
震源からのおおよその位置関係や余震の発生状況などもリアルタイムで知ることができるため、すぐに起動できるようにしておくことで、何が起きているかわからないという心理的な不安を軽減できます。
各携帯のキャリアで利用可能な防災関連アプリ
携帯キャリア各社では、災害時の連絡などを目的とした災害用アプリがあります。携帯電話が繋がりにくくなった場合等に連絡する方法として有効で、安否確認などを行うことができます。
au災害対策アプリ
https://www.au.com/mobile/service/saigai-taisaku/
NTT docomo 災害用キット
https://www.nttdocomo.co.jp/info/disaster/disaster_kit/index.html
SoftBank ソフトバンクの災害対策
https://www.softbank.jp/disaster/
各リンク先から必要なアプリを導入できます。
総合防災アプリと地域の防災情報
以下は災害時に様々な防災情報へアクセスできる総合サイトです。上記のアプリと同時にスマホに登録しておきましょう。
Yahoo!防災速報
https://emg.yahoo.co.jp/
最近の災害は、局地的な被害をもたらすものも多く、各自治体が提供する情報も必要でしょう。気象庁のホームページでは全国自治体の防災情報発信サービスへのアクセス一覧を掲載しています。配信を希望する場合は事前に該当するエリアへメール登録を済ませておきましょう。
気象庁 自治体のサービスについてはこちらです。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/jichitai.html
災害時の正確な情報はスマホでラジオが聴けるラジコで
災害時にたびたび問題になるのがSNSでのデマなどの発生です。内容によっては冗談では済まされないものもあります。正確で信頼性の高い情報を得るには前述のアプリ等の情報と同時にテレビ、ラジオも併用したほうが良いでしょう。インターネットで地元のラジオが聴ける”radiko(ラジコ)”をインストールしておきましょう。
Radiko.jp
http://radiko.jp/
PCではWebページ上でそのまま聴けます。スマホの場合は、アプリをインストールしましょう。
非常時用のモバイルバッテリーもあると心強い
以上、災害時に役立つアプリ等をご紹介しましたが、災害時は停電の可能性も大きく、電源の確保が問題になります。アプリの準備ができたら、非常用のモバイルバッテリーなどの充電電源や車載用電源装置、接続ケーブルなどを用意しておくことも忘れないようにしましょう。
なお、モバイルバッテリーについては、容量の大きいものを選んでおくと良いでしょう。また最近では、太陽光で充電できるモバイルバッテリーもあります。こういったものも非常時に役立つでしょう。
(古賀 竜一/コンピューターサポートエンジニア)