布団は通気性の良い場所にしまうのがカビ対策としてもGOOD
皆さんは布団の収納ってどのようにされていますか?
布団のプロがお客様にお伝えするのは、まず通気性のある場所にしまうこと。押入れの中もジメジメしていては収納しているだけでもカビがついてしまいます。押入れ用の「すのこ」を敷いて湿気取り剤を置くなどしてくださいね。
布団の圧縮保存袋がおすすめできない理由
では、空気を抜いて真空状態にして保管する、いわゆる「圧縮保存袋」はどうか?
よくマンションの方では収納スペースの問題で圧縮袋を使われている方が多いのですが、私の見解ではおすすめしません。特に羽毛布団は出した後にボフボフっと空気を入れても回復力が悪くなってしまいます。
羽毛やわたも空気を吸って膨らんだり縮んだりしますので、空気のない中でぎゅっと閉じ込められて押しつぶされては、完全にふわふわの弾力には戻りきらないのです。
それでも収納スペース的に使わないといけない。そのような方は圧縮袋に布団をしまう際はよく乾燥、清潔な状態でしまって下さいね。汗や湿気が残っていますとそのまま袋に閉じ込めてしまうことになります。そして数か月後、いざ使おうと布団を出すと…ツーンと嫌な臭いがついている事がよくあります。
結局そのままでは布団が臭く、丸洗いクリーニングをされる方も多いのです。
布団の収納方法はこれがおすすめ
ではどのような方法での収納が良いかと言いますと、敷布団の場合はそのまま押入れへ。
羽毛布団の場合は購入時の布製のバックやシーツのようなものに軽めにつぶしてくるむのがよいです。少しでも通気がある方がよいので羽毛バックの場合はチャックを少しあけておくと空気も入るのでよいです。
また敷布団などの重い布団は下に、掛布団はなるべく上の方にしまって、つぶれないようにも注意してください。
布団の収納前に布団丸洗いクリーニングをするのもおすすめですが、布団を洗う時期としては、夏に汗をたくさん吸収した秋や、干したりもできず湿気のたまっている春先等が最適です。
良い寝具、手入れのよい寝具は快眠と健康へつながります。より快適で気持ちよく眠れますように……。
(米田 創/寝具小売店主)